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日本の海外支援に噛み付く人が多いけども・・・

最近も、日本による途上国支援がいくつも表明されております。


こういう途上国支援の情報が出てくるたびに、噛み付く人々が一定数出てきます。

言いたいことは分からんでもない部分もありますが、行き過ぎた批判は害悪になりかねません。


まず議論の前提として、確かに「まずは日本人への支援」というのは至極当然です。

「国費での外国人留学生受け入れ」や「外国人技能実習生」など、ちょっとどうなのと思う制度がいくつも存在するのは事実です。
教育や雇用等の面で、日本人が過剰に不利になるような制度は、速やかに改められるべきでしょう。

特に外国人技能実習生は、単純労働の雇用において、日本人が賃金の安い外国人との競争を強いられます。
日本の平均賃金に下押し圧力をかけるデフレ政策の面があると言え、非常に問題が多いと思います。


ただ、途上国支援「日本はATM」という批判は、流石に言い過ぎだと思います。

日本は、周辺に核保有&権威主義国に囲まれているという、世界有数の危険エリアに位置しています。
にもかかわらず、軍事力には自ら非常に抑制的なキャップをはめており、周辺国との軍事力にさが開き続けている状況です。

防衛省サイトより
https://www.mod.go.jp/j/publication/wp/wp2019/html/n24304000.html


最近は、岸田首相が防衛予算の大幅増額を打ち出しましたが、そもそも日本単独で複数の周辺国を相手にできるわけもありません。

日本は、世界最強の軍事力を誇る米国と軍事同盟を締結していますが、「いざとなったら米国が助けてくれる」という甘い考えを持っている国・国民だと思われたら、米国も自国兵士の血を流すことに躊躇するでしょう。

まずは、日本が主体的に、国防についてできる努力をやり切ることが大事になってくるのです。
そして途上国支援は、こうした国防努力の一環なのですよ。

「世界平和に貢献する日本のイメージを高め、途上国各国に味方をつくり、欧米諸国との繋ぎ役になる。」
国防に資するリソースに限りがある中では、直接的な軍事力向上以外に、こうした味方づくりの努力もまた必要なのです。

特に欧米先進国は、歴史的背景からインドや中東・アフリカ諸国から反感をもたれがちなので、こうした国々と会話をするためには日本が必要、という構造をつくるのは非常に国益にかなうのです。
安倍元総理は、まさに自らこれを実践していたと思います。

まぁというか、国連などで”途上国等の支援”が話題として挙がった時に、「それを拒否することが国益に適うか」ということですわ。
安全保障への貢献度によらず、先進国を自認するなら、ある程度のお付き合いや責任への要求には応えて然るべきです。


また上記のような「欧米社会と途上国との繋ぎ役になる」意外にも、エネルギーをはじめとした「貿易相手国の分散」という効果も期待できます。

さらには、「円借款」等の方式による「投資」であれば、後々の投資リターンも期待できます。
(日本の対外純資産は世界最高であり、日本は世界一の海外投資家国家です。)


ニュースの見出しを見ると、どうしても目先の問題の方が頭に浮かび脊髄反射しがちなのですが、いち有権者としては、こうした大局観を持っておくことが大事だと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました!
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