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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年7月11日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

《サマリ》

トレンドを方向づけるような材料が
出てこない状況が継続中です。

一方で、超短期的な明確な材料無く
ごく短期的に大きく乱高下する展開も
見られるようになっています。

こうした不安定性の要因として、
大口によるポジション整理の影響が
あるとすれば
1〜数ヶ月以内に大量のボラティリティが
発生する展開も考慮に入れる必要が
あるかもしれません。
(あくまで憶測・推測です)

テクニカル的には、
先週中頃までは弱い印象でしたが、
週末の急激な上昇により、
強めのニュートラルというイメージに
転換しました。

200日MAがサポートとして機能しており、
目先さらに上を目指しそうな形です。

ただし、SQやポジション整理等、
大口の都合による変則的な
ボラティリティ発生には引き続き注意。

7月中は新たに形成されつつある三角保ち合いの動き
⇨ 8月のジャクソンホールでテーパリング開始宣言に伴い一旦下落
⇨ 日欧市場への資金シフトにより上昇
という予想は今のところ堅持。
【余談】
Twitterでも投稿したのですが、大きなギャップダウンや短時間での大きな動きに乗れなかったとしても、あまり気にしない方がよいです。
自分のルールに無い株価の動きに“機会損失”を感じ始めたら危険な兆候です。

先週末のような急降下/急上昇をはじめとした、変則的な大ボラティリティの動きに対して脳内で機会損失を認めると、
「今乗ればまだ伸びるんじゃ・・・」
「次は絶対に取りたい」
的な思考が生まれ、無駄にリスク選好な行動に駆り立てられるようになります。(プロスペクト理論)
その結果、優位性が証明されていない場面でエントリーの無駄打ちが増え、自分のトレードの有益性が下がってしまうのです。

これは、人間が自然界で生存するために獲得してきた脳の機能なので、どれほど強い理性や意思の力をもってしても抗うのは困難です。
こうした思考に陥るのを回避するための最良の手段は、「自分自身で検証し優位性を確認したトレードに注力すること」なのです。

利益になるトレードのタイミングは、全体のごく一部です。
安定して利益を出し続けるためには、優位性のあるルールでエントリー機会を絞り込むことが必須です。
優位性のあるエントリー機会を見極めるための「作業と技術」に注力することが、デイトレという職人技を上達するための王道です。


《テクニカルベースのシナリオ》

①日足三角保ち合いを形成し、8月以降に上放れ(50%)
②短期では上昇するも再度下を試し200日MAまで下げ(35%)
③7月中に直近高値をうわ抜き上昇転換(15%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓


《ファンダメンタルズ》

・トレンドを方向づけるような材料が出てこない状況は継続中。
・個別の経済指標に一喜一憂しつつも、株価への影響はこれまでほど過激でなくなってきている。
・また、明確な材料が無い状況で大きく乱高下する展開も見られるようになっている。
・マーケットは既に「米国はテーパリング、日欧は緩和継続」を織り込んでいると思われる。
・乱高下が発生しやすい不安定性の要因として、大口によるポジション整理の影響があるとすれば1〜数ヶ月以内に大量のボラティリティが発生する展開も考慮に入れる必要がある。
・目先はボックス、大きなボラティリティを警戒しつつ、中長期的には上目線というシナリオでマーケットを見ていく。


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

7/13 (火)
21:30 米国 6月 消費者物価指数(CPI)

7/15 (木)
11:00 中国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP)

7/16 (金)
18:00 欧州 6月 消費者物価指数
21:30 米国 6月 小売売上高 [前月比]

7/20 (火)
08:30 日本 6月 全国消費者物価指数(CPI)

7/22 (木)
20:45 欧州 ECB政策金利

7/26 (月)
23:00 米国 6月 新築住宅販売件数

7/28 (水)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)

7/29 (木)
21:30 米国 4-6月期 四半期実質GDP(速報値)

7/30 (金)
17:00 ドイツ 4-6月期 GDP(速報値)
18:00 欧州 7月 消費者物価指数(HICP)(速報値)、域内GDP(速報値)
21:30 米国 6月 個人消費支出(PCE)

情報出所

・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)

・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)

・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)

《テクニカル》

・先週中頃までは弱い印象だったが、週末の急激な上昇により、強めのニュートラルというイメージに転換。
・日足三角保ち合い下辺を割り込んだものの、200日MAにサポートされた大陽線で保ち合いレンジ内に復帰しており、目先さらに上を目指しそうな形。
・ただし、SQやポジション整理等、大口の都合による変則的なボラティリティ発生には引き続き注意。
・7月中は新たに形成されつつある三角保ち合いの動き ⇨ 8月のジャクソンホールでテーパリング開始宣言に伴い一旦下落 ⇨ 日欧市場への資金シフトにより上昇という予想は今のところ堅持。

■月足

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中立(更新なし)
・上下にヒゲのでている足が続いており方向感のないままヨコヨコ
・引き続きニュートラルなイメージ。(上値重いが、底堅い)
・時間調整が継続するか、価格調整に移行するかの分かれ道にある状況。
・トレンドラインを割り込んだら本格的な調整になる可能性があるので注意。




■週足

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中立 or 弱い
・7/5週の足が陰線となり弱い印象を持ったが、7/12週の足は大きな陰線が出現。
・やや中立寄りのイメージだが、まだ先週の陰線を包めていないので、やや弱目の中立というスタンスで見ていきたい。
・中長期的に、米国の引き締めに伴い、日本のバリュー銘柄が見直しされ上昇するとの予想は引き続き堅持。



■日足

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中立 or 強い
・先週中頃までは弱い印象だったが、週末の急激な上昇により、強めのニュートラルというイメージに転換。
・三角保ち合い下辺を割り込んだものの、200日MAにサポートされた大陽線で保ち合いレンジ内に復帰しており、目先さらに上を目指しそうな形。
・7月中は新たに形成されつつある三角保ち合いの動き ⇨ 8月のジャクソンホールでテーパリング開始宣言に伴い一旦下落 ⇨ 日欧市場への資金シフトにより上昇という予想は今のところ堅持する。


《コータローのトレード戦略》

・先週は大きなギャップダウンと、すぐに窓埋めして大陽線をつけた動きがかなり予想外でした。
・200日MAでのサポートの可能性はシナリオに入れていたので、小さなダブルボトムを確認してほんの少しだけロングを仕込んでいました。(200日MAでサポートされるかどうか正直五分五分だったので玉数かなり抑えましたが。。)
・一応大きな上昇波に乗ることはできたのですが、玉数が少なかったことと、予想外の動きに若干戸惑いオーバーウィークする気になれなかったので、寝る前に決済してしまいました。(大した利益にはなっていません。)
・この後の展開としては、日足三角保ち合いの上辺までの上昇となる可能性が高いと考えています。
・週明けの寄付きから底堅さを感じたら、テクニカルシナリオ①を前提としてロングを検討します。
・大きなギャップアップ/ダウンで始まった場合はテクニカルシナリオ②③の可能性として様子見にします。
・特に大きく下げる場合は、200日MAへの再チャレンジを警戒しつつ、日足安値切り上げた状態で200日MAなどの節目で反発を示唆するチャートパターンを認めたら逆張りロングを検討します。
・そのほか、自分のエントリールールを満たすチャートパターンを認めた場合は機械的にエントリーします。



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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。


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