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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年5月23日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

《サマリ》

・FRB議事にてテーパリングが示唆されたものの、事前に大きく下げていたこともあり米国株への短期的な影響は限定的だった。
・今後の論点は「いつテーパリングに着手するか?」に移っており、そのトリガーとして雇用統計が注目されることになるだろう。
・また今後は、欧州についてもテーパリングの議論開始に注目が集まると思われる。
・米欧を中心に金融緩和の終了タイミングに関わる情報には敏感に反応する状況にシフトしていくと思われる。(悪いニュースに好感し、良いニュースはネガティブに受け取る天邪鬼相場の継続)
・テクニカル的には、全体的に方向感に欠ける印象。
・現状は直近下落に対する戻しの目途の上限(フィボナッチ61.8%)を強く超えることができなければ、再度下落かボックスへの移行となる可能性が高まる。


《テクニカルベースのシナリオ》

①日足三角保ち合い下辺にブレイクワンタッチして下落、またはヨコヨコ(40%)
②日足三角保ち合いレンジ内に復帰後、もみ合ってから再度下ブレイク(40%)
③上昇転換(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓


《ファンダメンタルズ》

■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

・米欧株は底堅い。
・FRB議事にてテーパリングが示唆されたものの、事前に大きく下げていたこともあり米国株への短期的な影響は限定的だった。
・しかしながら、今後の論点は「いつテーパリングに着手するか?」に移っており、そのトリガーとして雇用統計が注目されることになる。
・一方今後は、欧州についてもテーパリングの議論開始に注目が集まると思われる。
・今後も米欧を中心に金融緩和の終了タイミングに関わる情報には敏感に反応する状況にシフトしていくと思われる。(悪いニュースに好感し、良いニュースはネガティブに受け取る天邪鬼相場の継続)
・日本については、当面のポイントはワクチン接種の進捗率になりそう。短期間で摂取率が大きく進捗すれば、ポジティブ評価で一旦株高となる可能性がある。


■経済指標スケジュール

5/25 (火)
15:00 独国 1-3月期 GDP
23:00 米国 新築住宅販売件数

5/27 (木)
21:30 米国 1-3月期 四半期実質国内総生産

5/28 (金)
21:30 米国 個人消費支出

6/1 (火)
18:00 欧州 消費者物価指数、失業率
23:00 米国 ISM製造業景況指数

6/3 (木)
21:15 米国 ADP雇用統計
23:00 米国 ISM非製造業景況指数

6/4 (金)
21:30 米国 非農業部門雇用者数、失業率


情報出所

・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)

・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)

・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)

・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル》

・全体的に方向感に欠ける印象。
・現状は直近下落に対する戻しという形。戻しの目途の上限として、日足三角保ち合い下辺かつフィボナッチ61.8%の位置がポイントとなる。
・ここを強く超えることができなければ、再度下落かボックスへの移行となる可能性が高まる。
・テクニカル的には引き続き手掛かりに乏しい展開なので、なるべく自分のエントリールールを機械的に実施するのが良いと思われる。(できればより確度の高いパターンに絞り込んでトレードするのが安全)


■月足

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中立or弱い(更新なし)
・30000円付近が強いレジスタンスになっている。
・時間調整が継続するか、価格調整に移行するかの瀬戸際
・トレンドラインor短期MAを割り込んだら、本格的な調整になる可能性あり



■週足

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弱い
・今回の下落で、トレンドライン②を割り込んで先週分の週足が確定。
・いったん下髭を出して踏みとどまっているものの、2週間前よりは明らかに弱い形になった。
・直近上昇波動に対する調整は50%弱程度と程よく調整した感はある。

■日足

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中立or弱い
・日足三角保ち合いを下ブレイクした後、タッチしにいっている形。
・日足S2でサポートされ底入れしたようにも見えるが、直近の上昇の出来高が少ないのが気になる。
・日足三角保ち合い下辺と、フィボナッチ61.8%戻しが重なっている位置が強くレジスタンスとして働きそう。
・ただ2/16のピークからは-12%弱程度調整しているので、ここから上昇再開してもおかしくはない。
・ファンダの状況も踏まえると、当面は上下にドタバタ動かされる可能性が高そう。


《コータローのトレード戦略》

・週明けは、一旦様子見からスタートしようと思います。
・基本的には上下どちらにでも動くと認識しておき、1,4時間足で三角保ち合いやボックスブレイク等の優位性の高いチャートパターンが現れた際にエントリーを検討します。
・先週は思いのほかボラの小さな展開だったので、今週もいったんは利食い幅は狭めで考えていきます。


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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。

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