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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年7月18日(日)時点 ※毎週水・日曜更新

《サマリ》

FRB パウエル議長によるハト派的発言が
続いている。

一方で、
消費者物価指数の大きな上昇率も続いており、
これが一時的なものなのかどうか、
マーケット参加者も意見が割れている状況。

パウエル議長のスタンスの真意が、
「インフレ長期化圧力を認めずテーパリング
開始を可能な限り先送り」というもので
あった場合、テーパリング開始は月単位で
後ろ倒れることになる。

ただし緩和縮小の後ろ倒しは、
その副作用である市場の動揺も大きくする
リスクがあるため要警戒。

日本は特に売られているが、
ここまで売られる理由が見当たらないため、
短期的にはやや売られ過ぎの状態にある印象。

テクニカル的には、全体的に弱い印象。
目下は200日MAで再びサポートできるかが
大きなポイント。

中期的には日足で下降チャネルを形成しており、
当面はこのチャネルに沿って
下降トレンドが継続する可能性が高いと考える。

これまでは秋口を目途に上昇転換する可能性が
高いとしてきたが、
ファンダメンタルズの環境が悪化してきており、
下降トレンドが継続する可能性も視野に入れる
こととする。


《テクニカルベースのシナリオ》

①200日MAでサポートされ、下降チャネル上辺まで上昇(50%)
②200日MAを下抜け下降トレンド入り(30%)
③ 200日MA でサポートされてから急反発し上昇転換(20%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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↓ 以下、詳細な分析 ↓


《ファンダメンタルズ》

・FRB パウエル議長によるハト派的発言が続いている。
・一方で、消費者物価指数の大きな上昇率も続いており、これが一時的なものなのかどうかの分析によりマーケット参加者も割れている状況。
・懸念点としては、住宅価格・賃貸価格といった“一度上がったら下がりにくい”指数が上昇してきており、これがインフレ上昇の長期化圧力となる可能性。
・「米金融当局は「一時的インフレ」の定義を変えた」との報道も出ており、当局に対する疑心暗鬼も大きくなってきている。
・パウエル議長のスタンスの真意が、「インフレ長期化圧力を認めずテーパリング開始を可能な限り先送り」というものであった場合、テーパリング開始は月単位で後ろ倒れることになる。
・ただし緩和縮小の後ろ倒しは、その副作用である市場の動揺(大量ボラティリティ発生)も大きくするリスクがあるため要警戒。
・日本は特に売られているが、単独でここまで売られる理由が見当たらないため、短期的にはやや売られ過ぎの状態にある印象。(日本ETFの空売り比率やCALL-PUTオプション差分の数値からも、大きな恐怖は感じない。)
・週明けはギャップダウンスタートとなりそうだが、木曜日のECB政策金利はサプライズ無し予想のため、週末にかけて一方的に売られる展開とはならず、どこかで反撥すると予想。


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

7/20 (火)
08:30 日本 6月 全国消費者物価指数(CPI)

7/22 (木)
20:45 欧州 ECB政策金利

7/26 (月)
23:00 米国 6月 新築住宅販売件数

7/28 (水)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)

7/29 (木)
21:30 米国 4-6月期 四半期実質GDP(速報値)

7/30 (金)
17:00 ドイツ 4-6月期 GDP(速報値)
18:00 欧州 7月 消費者物価指数(HICP)(速報値)、域内GDP(速報値)
21:30 米国 6月 個人消費支出(PCE)

情報出所

・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)

・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)

・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)


《テクニカル》

・全体的に弱い印象
・目下は200日MAで再びサポートできるかが大きなポイント。(一時的にブレイクしても、日足引値が200日MAより上ならセーフ)
・中期的には日足で下降チャネルを形成しており、当面はこのチャネルに沿って下降トレンドが継続する可能性が高いと考える。
・これまでは秋口を目途に上昇転換する可能性が高いとしてきたが、ファンダメンタルズの環境が悪化してきており、下降トレンドが継続する可能性も視野に入れることとする。


■月足

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弱い
・先週の大幅下げにより7月足が大きめ陰線となり急角度のトレンドラインを割り込んだ
・陰線確定したら、月単位の期間の価格調整となる可能性あり。
・逆に盛り返してピンバーまたは陽線となったら中立スタンスに復帰。


■週足

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中立 or 弱い
・4連続陰線となっており、どちらかというと弱い印象。
・一方で長い下ヒゲの足も多く出ており、底堅さを示唆。
・とはいうものの、下値チャレンジの回数がさすがに多い気がする。。
・3/16週以降の上昇波にあてはめたフィボナッチの23.6%を下抜けたら、38.2%~50%あたりまでの調整となってもおかしくない。


■日足

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弱い
・4日連続陰線で200日MAに再チャレンジしている形。
・短期間で2回目のチャレンジであり、少々分が悪い状況に見える。
・直近でサポートされた実績、および日足下降チャネル中間線や日足フィボナッチ38.2%ラインが重なっていることから、再度サポートされる可能性が高いと踏んでいるが、すぐにまた3回目のチャレンジが行われる可能性も十分あり得る。
・また、7/19日の足が200日MAをブレイクして確定した場合は、直近安値や下降チャネル(黄色破線)下辺、日足フィボナッチ50%ラインあたりが一旦の下落目途となる。



《コータローのトレード戦略》

 先週は7/15に右肩上がり三尊(擬き)を認めたためショートしていました。それなりに利益でましたが、超短期の下降トレンドラインを上抜いてきたため翌日には買い戻ししました。結果的にはもっと下があったので、テジマイが早すぎました。。
 利食い目安用のトレンドラインの引き方にチューンナップが必要かと思い始めている状況です。

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 週明けは、まず200日MAを死守できるかどうかを見ていきたいと思います。ギャップダウンでスタートしそうですが、そこから上がってこれるか。
 正直、上下どちらに行ってもおかしくないと思っているので、見極めできるまでは消極的な態度でいようと思っています。
 200日MAを下回って確定したら、ショートを検討し始めます。
 200日MA付近で揉み合い小さなダブルボトムを形成したら、ロングします。



最後まで読んでいただきありがとうございました!

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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。





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