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【日経225先物】マーケット分析とトレード戦略|2021年7月14日(水)時点 |毎週水・日曜更新

※「ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ」欄について、主要指標のテクニカル分析のコメントを追加し、主要指標の対前日騰落率を削除しました。

《サマリ》

米国市場は、CPIが予想を超えたことで
インフレ懸念・テーパリング懸念が発生、
債券利回りが上昇し株安の影響。

日本と欧州は横ばいですが、
緩和はともに継続の見込みのため、
9月以降に米国バブルがはじけたのちの
資金受け皿になり得ると考えます。

ただし日本は、西村大臣失言や
4度目の緊急事態宣言により
与党の支持率に悪影響、
秋口の衆院選のリスクが高まったため、
日本市場に資金が流入するか不透明と
なりました。

テクニカル的には、
日足で三角保ち合い下辺を割り込んだ
ものの、200日MAにサポートされた
大陽線で保ち合いレンジ内に復帰し
強い上昇。

ただしいったん保ち合い上辺付近に
到達し上ヒゲをつけており、
下落転換の可能性が高まっています。


《テクニカルベースのシナリオ》

①日足三角保ち合いを形成し、8月以降に上放れ(50%)
②短期では上昇するも再度下を試し200日MAまで下げ(35%)
③7月中に直近高値をうわ抜き上昇転換(15%)
※括弧内%は各シナリオの実現可能性の設定値

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 ↓ 以下、詳細な分析 ↓



《ファンダメンタルズ》

・米国市場は、CPIが予想を超えたことでインフレ懸念・テーパリング懸念が発生、債券利回りが上昇し株安の影響。
・ただし、米国における住宅価格、賃貸価格の上昇傾向は要警戒。物価引き上げの影響が強く、またこれらの価格はいったん引き上げられるとすぐに下がることは無いため、インフレ圧力となる。
・一方日本経済は、緊急事態宣言に伴い第2四半期もGDPマイナス成長懸念が拡大、コロナ関連解雇も止まず、日本長期国債利回りも低下傾向でインフレ兆候まったくなし。
・緩和継続する見込みなのは良いが、それ以上に経済に悪影響を与える材料・政策が多く、好材料を悪材料が打ち消してしまっている雰囲気。
・ワクチン接種は非常に速いペースで進捗しているが、ワクチン接種率が欧米並みになった際の対応・ビジョンが示されておらず、半年後の経済活動の具合が見通せない状況。
・欧州については、ECB総裁が「政策引き締めが早過ぎたという過去の過ちを繰り返さない」と発言し、短期でのテーパリングを再度否定。
・8月までは米国はピーキング(もう一段高、もしくは横ばい)、日本と欧州は横ばい、9月以降に米国がピークつけて下落始めたら欧州は上目線と予想。
・日本については、9月以降の衆院選に伴うリスクが高まってきたと考え、中長期的な株価の判断を保留する。(万が一政権交代となったら株価暴落の可能性)


■ファンダメンタルズ好材料/悪材料まとめ  ※赤字はアップデート項目

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■経済指標スケジュール

7/15 (木)
11:00 中国 4-6月期 四半期国内総生産(GDP)

7/16 (金)
18:00 欧州 6月 消費者物価指数
21:30 米国 6月 小売売上高 [前月比]

7/20 (火)
08:30 日本 6月 全国消費者物価指数(CPI)

7/22 (木)
20:45 欧州 ECB政策金利

7/26 (月)
23:00 米国 6月 新築住宅販売件数

7/28 (水)
27:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)

7/29 (木)
21:30 米国 4-6月期 四半期実質GDP(速報値)

7/30 (金)
17:00 ドイツ 4-6月期 GDP(速報値)
18:00 欧州 7月 消費者物価指数(HICP)(速報値)、域内GDP(速報値)
21:30 米国 6月 個人消費支出(PCE)


情報出所

・ロイターニュース(https://jp.reuters.com/investing/markets)
・ブルームバーグニュース(https://www.bloomberg.co.jp/)

・CFTC建玉明細(https://www.dai-ichi.co.jp/market/cftc.asp?cd=9107)

・Yahoo!ファイナンス(https://info.finance.yahoo.co.jp/fx/marketcalendar/)

《テクニカル》

・日足で三角保ち合い下辺を割り込んだものの、200日MAにサポートされた大陽線で保ち合いレンジ内に復帰し強い上昇
・ただしいったん保ち合い上辺付近に到達し上ヒゲをつけており、下落転換の可能性が高まっている。


■月足

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中立(更新なし)
・上下にヒゲのでている足が続いており方向感のないままヨコヨコ
・引き続きニュートラルなイメージ。(上値重いが、底堅い)
・時間調整が継続するか、価格調整に移行するかの分かれ道にある状況。
・トレンドラインを割り込んだら本格的な調整になる可能性があるので注意。



■週足

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中立 or 弱い(更新なし)
・7/5週の足が陰線となり弱い印象を持ったが、7/12週の足は大きな陰線が出現。
・やや中立寄りのイメージだが、まだ先週の陰線を包めていないので、やや弱目の中立というスタンスで見ていきたい。
・中長期的に、米国の引き締めに伴い、日本のバリュー銘柄が見直しされ上昇するとの予想は引き続き堅持。



■日足

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中立
・三角保ち合い下辺を割り込んだものの、200日MAにサポートされた大陽線で保ち合いレンジ内に復帰し強い上昇
・ただしいったん保ち合い上辺付近に到達し上ヒゲをつけており、下落転換の可能性が高まっている。


《コータローのトレード戦略》

・直近では日経225先物は上目線をベースとしています。
・理由は、4時間足の下向きトレンドラインにワンタッチしにいっている状況であり、これが成功したらもう一段高が見込めるためです。
・一方、失敗してトレンドラインを割り込んだら、保ち合い下辺までの下落となる可能性があります。そうなったら戻り売りを検討しようかと思っています。
・ただ全体観としては変則的な動きが多いそうばと感じているので、トレーディングのスタンスはやや消極的です。
・中長期的には、欧州のETFやCFDの定期的な積み増しを続けます。日本はややリスクが高まったと感じているので、積み増しはお休みします。


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※この記事は、主に日経225先物等をトレードしている投資家向けにトレード技術や経済、政治などを解説する目的で作成されています。実際の取引はご自身の判断と責任により行って下さい。


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