小さなタスク、大きな気付き:UIデザインの奥深さ
今週のタスクで、「閲覧数の少ないページにリンクを1つ追加する」というUIタスクがあった。最初に話をもらったとき、「これはあまり考えることがなさそうだ」と思いつつも、ユーザー目線でどこにリンクを配置すべきかを考えてデザインした。ところが、上司にデザインレビューを依頼したところ、想像以上に指摘事項が多く、正直驚いた。実は、こうした経験は以前にもあり、「簡単だ」と思って取り組んだタスクが、意外と深く考える必要があったというケースはよくある。では、こうしたケースを防ぐためにどうすればいいのか? 完璧な解決策は思いつかないが、取り組む姿勢として大切なことは以下の2つ。
その1:問いの設定
今回は「ページの回遊性を高めてSEO効果を狙うためにリンクを追加する」という依頼だったが、そのままデザインに取り掛かると失敗しやすい。この依頼を、ユーザーの体験に基づく問いに変換しなければならない。そして、この工程は1度考えたら終わりというものではなくデザイン作業しながら行き来して考えることが基本になる。
その2:初案はスタートライン
初案ができた時点で「これで良いかな」と思ってしまいがち。しかし、あらゆる選択肢を洗い出し、比較検討した上で選ばれた案こそ価値がある。初案で満足するのは、他の可能性を見逃すリスクがあるため、とても危険。初案の完成が、実はスタートラインだと考え、そこからさらにユーザー体験をどう向上させられるかを追求するべき。なので、初案は「捨て案」になることが多いという気持ちで、複数案を出す姿勢が重要になる。
だが、複数案出すのは実際には非常に大変。「これで良いのでは?」と思っている状態から、さらに新しい案を出す作業は、ベンチプレスで限界に達した後にもう一度リフトアップするようなもの。ただ、これを繰り返すことでスキルが磨かれ、過去の自分を超えることができるはずなので頑張ろう。
そんなわけで、今週はなかなか学びの多い1週間だった。
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