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疲労困憊・34時間のバス移動

ハノイのホテルをチェックアウトをし、数日前に予約したルアンパバーン行きの寝台バスが停まるターミナルまでの送迎バイクを待っていた。相変わらず時間通りにには来なかったが、ドライバーの後ろに乗り、向かった先はまた違う旅行会社。聞いていた話とは違ったが、どうやらここにミニバンが来るらしいので待った。するとミニバンが来て、そこからまたターミナルまで行くらしい。その時点で16:30から1時間経過していた。寝台バスに乗り込み、自分の席を確保した。全席満席になり、すぐ出発すると思いきや全く動かない。
どうやら人数が合わないらしく、入り口付近で揉めていた。結局動き始めたのは19:30くらい。16:30発と聞いていたが、既に3時間も聞いていた話より遅れていた。
 しかし、3時間くらいの遅刻は許容範囲内。乗れたということはルアンパバーンまで着くということだと自分に言い聞かせて、寝た。
朝6時半くらいにバスが止まり、国境に着いた。

僕の手続きは問題なく終了し、無事ラオスに入国することができた。しかし、僕の後ろにいたニュージーランド人の家族の入国手続きが全然終わらない。待って待って待った結果、2時間ちょっとかかって出てきた。どうやらビザに問題があったらしく、揉めたようだった。バスに乗り出発までもう少しかと思いきや、同乗者の数人が騒ぎ始めた。どうやらドイツ人女性2人組の内、1人のパスポートと携帯が失くなるという問題が発生していた。旅行者はパニックになり騒ぎ、女性は泣き始め、バス会社のインド人は大声をあげて話しだし、バス内はカオス。一旦落ち着いたかと思えば、ブルーな雰囲気がたちこめる。時刻は10:00。もう国境に3時間はいる。
しかし、なにをすればいいかもイマイチわからない。バスも発車しないし仕方なく話を聞いたら、また新たな問題が発生していた。
どうやら国境の電気が止まってパソコンが動かないため、入国手続きができていないらしい。とりあえず降ろされ、昼飯を食いに行けと言われ、とりあえず歩いて辿り着いたレストランも停電で飯が作れないという。お菓子で我慢しようとするが、そこはもうラオス国内だった為、ベトナム通貨じゃお会計できないと追い返され、渋々国境に戻り両替をしようと思ったら両替所は昼休み中で閉まっている。ここまできたらもうどうしようもない。そして時刻は12:00。やっと出発した。ルアンパバーンに着くのはなんと夜中の2:00か3:00になるという話だ。もうこの際着いてくれればなんでもいい。
結局深夜2時半過ぎにルアンパバーン駅に着き、旅行者9人でトゥクトゥクに乗った。ホテルに着いたのはまさかの3時半。
面白過ぎて1人が笑いはじめると、その笑いは伝染し、全員が爆笑。24時間以上バスに閉じ込められ同じ思いを経験した旅行者の間に知らぬうちに不思議な絆が芽生えていた。
旅にはアクシデントが付き物でストレスも溜まる。だけど、こういう出会いがそんなもの吹き飛ばしてくれる。だから旅はやめられない。
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