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創業して7,8年目で見えてくること

会社を創業して7,8年すると見えてくることがあります。それは、次の10年です。

既存事業だけでの成長に限界を感じているとか、

新たな柱となる事業を構築したいとか、

お金について漠然としか把握できていない。借り入れもあり、そこはかとない不安感があるとか、

大好きだと思ってはじめたはずなのに、事業と雇用を維持するために、本来の楽しさや喜びを見失ってしまい、このままの状態が続くことに不安と辛さを感じているとか、

実は、社員やパートナーとコミュニケーションが不足してきているとか、

お互いに何を考えているかいまいちわかっていない
自分や自社の価値がいまいちはっきりせずに、差別化された独自性まで高められていないなど、

成長意欲がある人であればあるほど、このまま現状の延長では、ちょっと辛いな、、、そう感じはじめる時期。

それが、ゼロイチ起業や事業の引き継ぎを経て、ある程度安定しはじめる、創業して7,8年頃なのです。

創業して7年になる女性経営者から相談をうけたことがありました。

セッションが終わったあと、すっきりした顔で、こう話してくれました。

一番良かった、と思ったのは、「相談できる人がいる」ということ。そのことが、すごく大切なことだと思った。

真剣にいっしょに考えてくれる人が、スタッフとはまた違う、親とも違う、友達とも違う、そういう人がいるということがすごく心の安定にとって大事だなと思った。

ビジョンとか、夢とか、こういうふうにしていきたいよね、って話せる人はごまんといる。いろんな人から勉強になるし、たくさん情報があふれかえってもいる。こういうふうにしたらいいんだ、という気づきは得られる。だけど、それに対して、「具体的にどうアプローチしていくのか?」という話を、お金の流れや中身まで、数字で具体的に把握したり、質問されたりしながら、ここまで深く話せる人は結局いない、ということに気づいた。

仲間や友達の存在はもちろん大切。

勇気づけたり、「いっしょに頑張ろうね」とは言える。だけど、業種も、置かれた環境も違えば、常識も違う。 

実際、どれくらい利益あがってるの?とか、
どこがムダだと思う?とか、
どういう教育をしていけばいいの?とか、

突っ込んだ話をするには、ある程度距離感があり、客観的な視点がある人でないとできないのだ、とわかった。友達だけではだめ、憧れている経営者もいる。でも、経営の中身までは言わないし、言えない。なぜなら、そこに弱みがあるから。だから話したがらない。

ここまで自分の嫌な部分もひっくるめた話をするっていうのは、なかなか難しい。私自身、自分の会社のお金の状態のことも見たくないくらいだから、みんな本当はわかってないのかもしれない。それに気づいた。

お金まで含めた、経営全般の話をできたのは初めてで、あなたしかいなかった。

これは、本当に嬉しい言葉でした。

なぜなら、私がこのコーチング という仕事を通して、目の前のクライアントに一番感じてもらいたいことだからです。

なぜ、私がこの事にこだわるのかというと、実は私の父親への思いが背景にあります。

父は、中小企業の創業者でした。

しかし、53歳のとき、癌で亡くなりました。

私が24歳のときでした。

継いで欲しいと言われたこともなかったので、経営について、話をする機会はあまりありませんでした。しかし、実際、自分が後継者として会社経営をしてみると、大変なことがたくさんあることを知りました。

癌発病の背景には、経営の苦労があるのではないか?

もし、私がもっと早く力になることができたとしたら、違う未来があったのではないか?

そんなことを考えずにはいられませんでした。

この経験があるからこそ、守秘義務をまもり、時には耳の痛い話も伝え合える。自分の内情がわかっていて、ビジョンを共有している。

心ひらき、相談できる。
そういう相手となる存在が必要だと思い、この仕事を始めました。

一人で悩みを抱えることなく、安心と自信を実感し、未来に新しい夢を描ける世界を実現したいという理念があります。そこを目指し、今日もサポートしていきたいと思ってます。

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