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誰も君のコンテンツなんか見てない。 1203

栗原康太

noteや自社のオウンドメディアのコンテンツを作成する上で、常に心にとめているのが、『誰も君のことなんか見てない』ということ。

昔よく読み返していたブログのタイトルから拝借したのですが、基本的に、世の中の人たちは自分や自社が発信したコンテンツやメッセージに興味を持ってくれない、という前提を持っています。

総務省が発表している情報センサスで「インターネット登場以降、情報量が爆発的に増え、情報が届きにくくなっている」の話を持ち出すまでもなく、基本的に、人ってそんなに他人に興味がないし、人の話を聞くのって難しいですよね。

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引用:https://www.rbbtoday.com/article/2011/08/08/79734.html

古くは、小学校の校長先生の話から、お父さん・お母さんの話、果ては学校の授業まで、余程のことがないと、人は人の話を聞きません。

しかしながら、コンテンツが読まれずに苦戦している会社、プレスリリースがメディアに取り上げられずに苦戦している会社の根本には、この前提がないように思います。

自分たちがAppleやMicrosoft、Googleだったり、嵐やノラ・ジョーンズ、ドナルド・トランプなら、自社が発信するコンテンツやリリースなどの一挙手一投足に注目してくれるかもしれませんが、残念ながら、ほとんどの会社は(もちろん当社も含め)顧客や市場からそこまでの注意を払ってもらえません。

その中で「コンテンツを見てもらえる前提」、「プレスリリースをメディアに取り上げらてもらえる前提」、「発行したメールマガジンを開封し、読んでもらえる前提」で思考がスタートしていると、市場や顧客から大きなしっぺ返し(正確には壮大なスルー)を食らうことになります。

コンテンツマーケティングやPR、メールマーケティングなどを成功に導くには、この「コンテンツを見てもらえる前提」、「プレスリリースをメディアに取り上げらてもらえる前提」をガラッと変え、「コンテンツを見てもらえない前提」、「プレスリリースはメディアに取り上げてもらえない前提」で、どう届けたい人に届けるか、どうメディアに取り上げてもらえるか、を思考していく必要があります。

見込み顧客に見てもらえないから、企画を練るし、タイトルにこだわるし、集客経路の設計を入念に行い、コンテンツ内の見出しや画像、文章にこだわります。

メディアに取り上げてもらえないから、リリースの切り口を工夫するし、記者さんとのコミュニケーションに細心の注意を払い、リリースの見出しや紹介文、画像のクオリティにこだわります。

これは会議のプレゼンテーションでも言えて、参加者が誠に残念ながら、自分の話に興味がなく、忙しいから内職したくてたまらず、どうせこいつの話なんて大して参考にならず、クリティカルな提案ではないよねーと思われている前提から、会議のプレゼンテーションをはじめなければいけません。

そして、こうした前提って、執筆に1週間かけた渾身の記事が全く読まれなかったり、会社としては満を持した新機能のリリースをどのメディアにも取り上げてもらえなかったり、重要な営業商談のプレゼン中に、めちゃくちゃ内職されて、なんなら途中電話がかかってきて中座したキーマンが戻ってこなかった・・体験をして、磨かれていくのだと思います。

コンテンツやPR、プレゼンテーションなど“人になにかを伝える”領域は、「失敗経験」がパワフルに生きる領域の一つで、コンテンツ作成の前提を「誰も君のコンテンツなんか見てない。」からはじめると色々な物事が一気に解決されていくのではないか、という話でした。

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