noteアイキャッチ__5_

1024 なぜマーケターのスキルは上がらないのか

昨日こんな記事を書きました。

自ら手を動かしながらマーケティングを学べる場所があったらスキルアップにつながって面白いな」という話で、この話を一昨日もしていたのですが、某数百名規模の会社のマーケターからこんなコメントをもらいました。

業界の先人たちからすごく良い話を講演で聞いて、やってみよう!と思うけれども、チームの規模や関係者が多く、気軽に試せない。結果として、経験値が上がらないのでスキルアップが遅くなっている気がする。
才流さんのように複数社を横断して見れると、知見や経験値が溜まると思うので羨ましい。
※結構、意訳しています

このコメントは結構なアハ体験というか、なるほど!感がありました。

私は前職がスモールチームかつ極度に自由度の高い職場だったので、Webサイト改善からコンテンツ作成、展示会やセミナー運用、MAツール活用、最終的にはPL責任を持ち、事業戦略を考えるところまでオーナーシップを持って、がんがんトライできたのですが、同じように機動力の高い小さな会社、小さなチームでないと実践経験を積みにくいかもしれません。

もしくは、リクルートやYahoo!、DeNAのように大量のデータに触れられる&試行錯誤を横目で見れる環境でないと、そもそも経験値が積めないなと、当たり前のことに気づきました。

展示会運営スキルの高いマーケターが生まれる要因

同じような気付きが先日もあって、東証一部上場のBtoB企業の執行役員から「展示会に出展したけど、当日の動線設計やフォローの仕組み構築に失敗した」という相談をもらいました。このような悩み・反省が展示会のたびに世の中に生まれていると思うのですが、なぜ、BtoBマーケターの展示会出展スキルがいつまでも上がらないかというと、年に1、2回しか出展しないからですよね。

今年の学びは、1年後にはほとんど忘れてしまいます。

これが年に数回も出展する機会があれば話は変わってきます。実践を通した学びを次に活かして、PDCAを回し、スキルを上げていくことができる。

乱暴な言い方をしてしまうと、展示会運営スキルの高いマーケターは、その人が優秀だから展示会運営スキルが高くなるのではなく、展示会出展の回数が多いがゆえにスキルが高くなります。試行回数 is King。

アフィリエイター最強説のわけ

近い話として、「敏腕マーケターを採用したいなら、元アフィリエイターを探せ」という業界関係者の中で度々語られる話があります。

稼いでいるアフィリエイターはマーケティングセンスが半端じゃないと。

これも展示会と同じで、アフィリエイターが良いと言われる理由は、領域選定からサイト構築、記事執筆、CVする体験を通して、圧倒的に試行回数が多いからですよね。

実践を通した学びを次に生かして、PDCAを回し、スキルをあげていくことができる。

これまた乱暴な言い方をしてしまうと、アフィリエイターは、その人が優秀だからマーケティングスキルが高くなるのではなく、試行回数が多いがゆえにスキルが高くなる。

つまり、「試行回数が多い」構造に身を置くことができれば、スキルが上がり、優秀なマーケターになれる確率が上がります。

例えば、

・アフィリエイトサイトを運営してみる
・SNSでインフルエンサーを目指してみる
・毎日ブログやnoteを公開してみる
・マーケティング予算がある、スモールな会社/チームに就職する
・マーケティング予算がなくても、自由度の高いスモールな会社/チームに就職する

などは試行回数をあげてくれる構造でしょう。いまだったら、ビジネス構造上、マーケティング予算が割かれやすいBtoB SaaS企業に就職するのは汎用性の高い選択肢になるはずです。

一昨日登壇したカンファレンスで、ウェブライダーの松尾さんが、『ユーザーの感情を知るためにヤフー知恵袋に答えまくっている』という話をされていたのですが、これも「試行回数が多い」構造に身を置いている事例ですよね。

とはいえ、マーケター個人がすぐに実践できる

・アフィリエイトサイトを運営してみる
・SNSでインフルエンサーを目指してみる
・毎日ブログやnoteを公開してみる

もほとんどの人にとってはハードルが高い気がするので、もっとハードルが低いけど試行回数が増える仕組みを作れると良いのだろうなと思います。

私は公文式や武田塾のような反復トレーニングを徹底させる環境が持つ力を信じているのですが、その環境に入れるとほとんどの人が幸せになる仕組みを作りたいです。オランダの目標とか美しいですよね。

▼コンサルタント採用中のお知らせ
BtoB営業・マーケティングのオンライン化・デジタル化を支援している才流(サイル)では、絶賛コンサルタントを募集中です。ぜひ奮ってご応募ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?