1023 「バズワード」の終わらせ方
昨日、前職の社長がティール組織に関する面白い記事を書いていた。
上記の記事の冒頭に「バズワードになるかならないかは、社会の風潮」とあって、なるほどー。と思ったのだけど、たしかに「バズワード」って、それ自体が「バズワード」なのではなく、結果として、社会がそれをどう捉えるかによって、バズワードになるかどうかが決まっていく。
バズワードとは、「人に関心を持ってもらうため、もっともらしい説明が付けられた専門用語のこと」らしいけど、バズワード的な新しいコンセプトは、成果が出れば、それは「確固たる手法」になり、成果がでなければ、もっともらしい説明が付けられた「バズワード」と評価される。
一例として、私が所属するマーケティング業界では、「●●はバズワードだよねー」という言説が常に生まれている。
インフルエンサーマーケティング、マーケティングオートメーション、ファンマーケティング、戦略PRなどなど。挙げればキリがないぐらい、新しいコンセプトは必ずと言って良いほど「●●はバズワードだよねー」という批判を受ける。そして、それに飛びつく業界やクライアント側の人たちが批判されるわけだけど、バズワードになるかどうかは、実践する企業側が成果を出せるかどうかなので、「バズワード的な新しいコンセプト」を持ち込み、流通させる人たちが、新しいコンセプトを持ち込むだけでなく、
・成果を出すための方法を根付かせる
・成果を出すための仕組みを提供する
・成果を出すための前提条件を明らかにする
など、成果に対するコミットをすれば、バズワードは減っていくのかもしれない。
そうした意味では、一昨日、ホットリンクのCMO・飯高さんのUGCやTwitter 戦略の講演を聞いたのだけど、UGCを活用して成果を出すための具体的な方法だけでなく、成果が出るケース・出ないケース・成果は出るけど労力がかかるケースまでを言及していて、「バズワードになりにくい感」を感じた。
今風の言葉でいえば、コンセプトの発信とカスタマーサクセスはセットであり、カスタマーサクセスするからこそ、そのコンセプトは「バズワード」にならず、長く使われ続けるものになるのかもしれない、と思ったのでした。
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