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1022 「授業をしない。武田塾」とABCクッキングスタジオ的な場

「日本初!授業をしない。武田塾」が伸びています。

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https://www.takeda.tv

私が住む茗荷谷の駅内にも大きく広告が出ていますが、2006年の開校以来、現時点で150校ほどを展開。年商も50億円前後はあるようです。

学習塾業界は詳しくないのですが、たぶん急成長している部類でしょう。

武田塾が面白いのが、授業をせず、生徒ごとに学習スケジュールを立て、必要な自学自習時間を確保&徹底させること。授業や独自のテキストは提供しない。市販にすでに良い参考書が出ているから、それを身につくまでやり切りましょうね、というスタンスです。

■HPから特徴を抜粋
偏差値を上げるためには「わかる・やってみる・できる」の3ステップが必要です。しかし高校や予備校の“授業”では一番下の「わかる」までしかやってくれません。
(中略)
多くの生徒は授業を受けっぱなしにし、「できる」まで到達しません。勉強は授業ではなく、その復習である「やってみる」「できる」の段階こそが重要なのです。
(中略)
授業よりも、ひとりで勉強する時間のほうが大切です。だから武田塾は「自学自習が上手にできているか?」を徹底的に管理します。

実は上記のメソッドは、私も大学受験の際にほぼ同じことをやっていまして、私自身、塾には行かず、自分で受験までの学習スケジュールを立て、すでに出ている良質な参考書を選び、自学自習を徹底して、東大に合格しました。

私の場合は、受験勉強を始める前に勉強法や記憶術、脳科学の本を20冊ぐらい買って、一ヶ月ほどそれだけをインプットした結果、上記のメソッドに到達しました。

つまり、カリスマ講師の授業よりも、反復トレーニングの実践こそが学力の向上に結びつくという結論に達したのですが、なかなか受験勉強をはじめる前に勉強法を学ぶマニアックな人もいない気がするので、それを体系化して、サービスとして拡大可能にした武田塾は素晴らしいなと思います。
※武田塾の実際の満足度や合格率はわかりませんが

実際、学習理論の領域でも学習定着率は「講義」が最も効率が悪く、逆に、「他の人に教える」、「自ら体験する」、「グループ討論」がアクティブ・ラーニングと呼ばれ、学習定着率が高いとされています。

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※引用:https://career-ed-lab.mycampus.jp/career-column/707/

つまり、大手学習塾がウリにするカリスマ講師の「講義」は、最も効率が悪く、武田塾の提起する自学自習の時間を提供すること(=「自ら体験する」)が、考えうる限り、最も効率が良い、ということです。
※受験生が、「他の人に教える」は現実的でなさそうなため

武田塾に通うと、効率が悪い時間が減って、効率が良い時間が増えるので合格しますよ、という話なのでしょう。

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私がいま通っているABCクッキングスタジオも楽しいし、料理スキルが上がっている実感があるのですが、見事にアクティブ・ラーニングとされる「自ら体験する」に時間が割かれます。

レシピ本を読んだり(「読書」)、料理動画を見る(「デモンストレーション」)だけでは料理スキルは上がらないのと同様に、マーケティングも「講義」を受けたり、書籍やWeb記事を読む(=「読書」)だけでは、スキルは上がらないかもしれない。

もっと武田塾的な、ABCクッキング的な場を作っていきたいな。それができたら最高だな。最近はそればかりを考えています。

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