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映画『首』考察ネタバレ、戦国の世界観をぶち壊した天才・北野武,ラスト感想評価

北野武監督の『首』をNetflixで再鑑賞!色々ぶっ飛びすぎ。ただ、北野武は芸術家で、『首』は芸術作品なんだなあ…とヒシヒシと伝わってきた。

戦国に現代のメタ視点を入れてぶち壊す!

戦国というと映画や時代劇がたくさんあるし、戦国ブームで武将たちが美しく描かれることが多い。北野武はそこにBL(ボーイズラブ)とコント的な笑いをぶち込んできた。
これは真面目にBLに取り組んだというより、世間の戦国のイメージを現代からのメタ視点でぶち壊している不真面目な表現だ。
そこに破壊の美学が見えるから不思議である。センスによる圧倒的な絵力とバイオレンス VS BL&笑いの対比構図があっての説得力なのだろう(ぶっ飛びシーンのネタバレ感想はこちら)。

武将や茂助がラストまで体現するNo美学

『首』で表現されていたのは、食うか食われるかの渦中での“美学のなさ”。特に茂助は最初から人間性皆無のクズで、No美学の体現者だった!
戦国の世は、侍の美学、家臣の美学に包まれていたと現代人はつい夢想してしまう。そんな幻想に向かってラストは「しょーもな!首なんかいらねえ!」とメタ的に嘲り笑ってやるのが北野武の美学なのだろう。
↓ストーリー結末のネタバレ解説・深掘り考察は次のページへ↓


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