食事が作業って、ちょっとさみしい。
1人の食事が作業腹を満たす作業になっていると気づいた時、寂しく感じてしまった。
一人暮らしも長くなってきて、今年で10年目。
高校卒業した18歳から初めて、今年で28歳。
振り返ると長かったようで、やっぱりあっという間。
それだけ1人暮らしをしていると、嫌でも上がるのが家事のスキル。特に料理。食べなきゃ生きていけない。ちなみに掃除が一番好き。
日本ならまだしも、オーストラリアで外食を繰り返してると1ヶ月で破産する。280円で食べれる牛丼も、390円のラーメンもない。
$5.5で食べれるハンバーガーはあるけれど、そればっか食べてたら、今度は体が壊れてしまう。こう見えてもある程度健康には気を使いたいタイプ。
物価の高い国で生活していると逃れられないのが自炊。自炊は嫌いじゃないし、自分のご飯って結構うまいな。って思うから、これからも続けると思う。
一人分のご飯を自分の為に作って、一人で食べ終わる。一見何にも気にすることなく、気ままでいいような気もする。
でもご飯のお供はスマホや小説。テレビは見ない。というか、テレビが無い。だから何かしらを読みながらご飯を胃にかきこむ。
今日のランチもいつものように、スマホで漫画を読みながら500gで¢65という激安のパスタを流し込んでいた。
その瞬間に気づいた。
この10年、1人で食事を楽しんでいないと。味わっていないと。
これに気がついたのはきっかけがある。それが林さんのこちらのnote。
タイトルにあるとおり、「人は無人島だと美味しいに夢中になる」という内容だ。
詳しくは、林さんの月額マガジンを購読している人だけ読めるので、マガジンを是非購読してほしい。(月300円なので缶コーヒー2回我慢すれば、めっちゃ面白いです。)
noteの内容にすごく納得させられてしまった。
食事というのは、生きていく上で睡眠と同じくらい外すことのできない習慣だ。毎日毎日繰り返す。何も食べない日は無い。
だからこそ、空腹を満たす作業になってしまうのだけれど、この時間が最高に楽しい時間になったら人生めちゃくちゃ楽しいのでは…と思った。毎日幸せだよ!
周りの友達で、No food No lifeと豪語しているご飯好きの友達はいつだって幸せそうだ。街を歩きながら、「あの店美味しそう!」とか「ここのスイーツ最高なんだよ!」って饒舌に語る。
そしてその友達とご飯に行くと、食事が作業の僕でさえ楽しくなるし、ご飯がうまい!と思う。
このうまい!は1人の時のうまいとはまるで違う。
1人で食べたって、誰かと食べたって飯の味なんか変わんねーよ!ってずっと思っていたけれど、それは違う。
やっぱり誰かと一緒に食べるご飯はうまい。
それは食事の時間が、スマホの中が主役の"作業"じゃなくなるからだ。「おぉ、これうめぇな!」「だろ?」なんて話のネタになるのは、目の前にはご飯しかないからだ。飯の力は偉大だ。
友達との飯の時は、友達と飯だけが目の前にある。対して、1人の時は周りにモノが溢れてる。スマホ1台としても、スマホの中の世界は無限大だ。
モノが多すぎると、食事が作業になる。無人島では他に追求するものがなくなるから、美味しいを極める。SEXしたくても相手がいなければ出来ないし。性欲は消えそう。
(この本でも食事に関して書かれていたのを思い出した。)
だったらモノを減らしてみたら、1人でも食事を楽しむ事が出来るんじゃないか。作業にならないのでは。
せっかく自分で作るのだから、誰にも気にせずに自分の好きな物を食べられるし、好きな味付けにも出来る。ちょっとこだわった食材を買ってみたり、時には海外の未知の食材に挑戦してもいい。
しっかりと作ってみたら、スマホはベッドの上に投げ捨てよう。Kindleも、小説も何もかも。
そして部屋の机じゃなくて、バルコニーにあるダイニングテーブルに食事を広げよう。ペットボトルの水じゃなくて、ちょっと良さげなグラスに水を注いでみる。
お気に入りの箸で、炊き方にもこだわったお米を食べてみる。一噛み一噛み、しっかりと味わってみる。
目の前のご飯と、舌の上に集中してみるのだ。
食事を空腹を満たす作業ではなく、毎日を楽しむエンターテイメントに。
…
うーん、想像してみたけど、ゆっくり1人で食べてると余計に寂しくなりそうだな?
食事をもっと楽しみたいなぁと思った日記でした。
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