休職のすすめ
休職中死ぬほど楽しかった話
抗うつ剤シリーズで何をやっていたか散々書いたけれど、休職中のゲームは死ぬほど楽しかった。
今思えば、休職中の社会人という立場以外の立場が無く、常に頭のどこかで考えていた心配事が何もなかったのが良かったのかもしれない。大学の夏休みの時でさえ、勉強のことや将来のことアルバイトのことを休みながらも考えていたように思う。目の前にある生活のこと以外考える必要が無いという状況は人生で初めての時間だった。
本当に気が楽だった。ポケモンのことしか考えず、ゆっくり本を読み、お菓子を作って、お昼寝する。よくニートは逆に辛いみたいな話を聞くが、私にはどうやら当てはまらなかったらしい。趣味が増えたのも嬉しかった。今までどちらかと言えば受動的に物事を楽しんでいたが、自由に使える時間が増えたことで、新しいことに自ら挑戦する気持ちが芽生えた。ピアスを自作したり、こうして文章を書いたり、動画編集をやってみたり。生活に潤いが出た。やはり、人間必要なのは暇な時間だと思う。暇な時間は人生を豊かにするきっかけを与えてくれる。
そうして余暇を満足するまで楽しんでいたおかげで、就職活動は新卒で行っていた時より前向きな気持ちで取り組めた。私はあがり症で、面接がすごく苦手だったのだが、アルバイトの面接はリラックスした状態で受けることができた。時間の余裕は心の余裕を生む。2年前、あんなに焦って就職活動をしていた自分がばかばかしく思えるほどだった。
私の所属していた会社には休職手当は無く、傷病手当金をもらっていたが、十分生活できたので、仕事に自分の時間を奪われている、心に余裕がないという人は、ぜひ一度休職してみてほしい。肩の力を抜くきっかけになると思うし、転職をしても良いと思う。
休職をしたことがある人は思っていた以上に多い傾向にあるらしい。さすがストレス大国日本といったところだ。会社に変な遠慮をすることなく、気軽に休職をしよう。
できないことは恥ではないし、周りは思っているより私のことを考えていないという話
私のストレスの原因のひとつが周囲からの過剰評価だった。
私は何となく優秀そうに見せるのが得意で、どこへ行っても「〇〇さんは優秀だから~」とか「期待してるよ」とか言われてきた。感情を表に出すのが苦手というか、はっきり言ってコミュ障なので、その度へらへら笑いながら頑張りますとしか言えなかった。そして何か失敗するたびに、幻滅されたのではないか、できないやつだと思われたのではないかと思っていた。
そんなくだらないことに神経を遣っていたのが、極度のあがり症にも繋がっていたのかもしれない。
できないことは悪いことじゃない、できないことをできないと言えないことが一番よくないことなのだと思う。自分はできることをやれば良いのだし。できないことは他の人に任せれば良い。「今はできないこと」ならできるようになればいいだけだ。一人で抱えるよりもできる人に教えてもらった方が早い。頭でわかっていてもできないことは多いが、意識していれば習慣付く。この習慣は何をするのに置いても、重要なことだと思った。
私は周囲の目線を気にする人間だった。できるだけ自分をよく魅せようとして、変な気を張っていたのを覚えている。
すごく無駄なことをしていたと反省している。
他人の考えや気持ちなんて自分がコントロールできるものでもないのに、いちいち気にするだけ無駄だ。自分がコントロールできるのは自分の気持ちだけだ。できることは、目の前のことに最善を尽くすこと、自分の気持ちに素直に向き合うことだと考えるようになった。
不特定多数の他人の気持ち、考えなどという不確かなものに割いていた脳のリソースを今は自分の気持ちに割くことができていると思う。自分の気持ちに集中することで、心に余裕が生まれて初めて周りの人にやさしくしたいという気持ちも生まれた。「優しくしなくては」という気持ちが「優しくしたい」という気持ちにに切り替わったのが日常生活の端々に表れるようになった。
こういった考えの変化も休職中にしっかり自分に向き合うことができたからだ。
休職には良いことしかないから、みんな気軽に休職をしよう!