リーン_スタートアップ

【無駄のないマネジメント】リーン・スタートアップの5原則

無駄」に思うことっていろいろあると思うのですが、今回はそんな無駄をそぎ落とす考え方を一つご紹介します。

リーン生産方式」という言葉を聞いたことはありますか?

リーン生産方式はトヨタ生産方式をもとにアメリカで編み出された生産方法です。

リーン(lean)には「ぜい肉がなく引き締まって痩せている」という意味があって、リーン生産方式はまさに無駄をそぎ落とす考え方というわけです。

そして、それを応用して起業やイノベーションに対応させたのが「リーン・スタートアップ」。

今回はその入門ということで、以下の書籍で紹介されているリーン・スタートアップの5原則をさらっと解説していきたいと思います。

この投稿を読んで興味がわいたら、ぜひ本の方も読んでみてください。

アントレプレナーはいたるところにいる

アントレプレナーとはつまり事業を起こす人や起業家のことです。

ここで注目してほしいのは「事業を起こす人」の部分。

スタートアップとは広い意味でいうと

まだ不確実な状態ながらも革新的なことにチャレンジして製品やサービスを創り出す組織

の事ですが、そういう組織にいる人々はある意味で皆「事業を起こす人」です。

ですので、広い意味で、アントレプレナーはいたるところにいるのです。

さらに広い意味でいえば、誰だってアントレプレナーたりえます。

誰だってある意味で不確実で、そして自分自身にあらゆる可能性を秘めています。

ですので、「リーン・スタートアップ」で学ぶことは、誰にだって有用なものであるといえるわけです。

起業とはマネジメントである

そして、アントレプレナーはマネジメントをしていかなければなりません。

マネジメントとは、「経営」とか「管理」を指す言葉ですが、不確実だからこそしっかりとしたマネジメントが必要になります。

そのためには以下で示すように検証を行ったり、実験を行ったり、そして例えばKPIマネジメントのように数値を用いてどれだけ目標に近づいているかの管理をしていかなければなりません。

それは実生活でも同様で、例えばスキルを得たり仕事をうまくこなしていくためには自分をマネジメントする必要があります。

KPIマネジメントについては以下の投稿でまとめています。

巷で話題の「KPIマネジメント」入門

検証による学び

実験なくして成功はありません。

そしてその実験は科学的なものでなければなりません。

何故実験が必要なのかというと、それは革新的なことであるがゆえに前例がないからです。

むしろ完全に同じことを行うメリットは基本的にないので、行うことすべてが新しいことであるといえます。

もちろん、似ているものはたくさんあるでしょうし、それを参考に実験する内容を決めることは大事ですが、最終的には自分たちで実際に確かめ、実在するデータを用いて統計的に考えることが重要です。

構築―計測―学習

実験をして、確かめ、そこから学び、修正していくという流れが必要になります。

例をあげるならPDCAのような感じです(PDCAについて知りたい方はググってみてください)。

このサイクルが必要なのは、例えば最初の状態が完璧であることは基本ありませんし、たとえそうだとしても環境が変わることで作り出したものが良いものではなくなってしまうかもしれないからです。

革新会計

イノベーションアカウンティングともいいます。

主に以下の3つの段階に分かれます。

1.ベースラインの設定
2.エンジンのチューニング
3.ピポットするか辛抱するかの選択

まずは最小限の状態で実験を行います。

こうすることで、コストを抑えられるだけでなく、知りたいことをピンポイントで実験することができます。

こうしてベースラインを設定したら、次はどんどんチューニング(調整)していきます。

そしてもともと設定しておいた段階までいったら、このまま続けていくか、それともピポットするか(つまり切り替えるか)を考えます。

この際にはもちろん「検証による学び」のところで述べたように科学的な検証が必要ですし、「起業とはマネジメントである」のところで述べたKPIのような数値による中間目標が必要になります。

自分をマネジメント

以上5つの原則について、詳しく知りたい方は参考書籍をご覧ください。

さきほども少しふれたようにマネジメントの技術は誰にでも必要な技術です。

仕事上でマネージャーと呼ばれる立場にいなくとも、日常の様々なところで役立つ知識ですので、ご興味あればぜひ。

何から始めていいかわからない……という方も多いと思いますが、今回の投稿や他のマネジメントに関する投稿が一つのきっかけになってくれればうれしいです。

参考書籍

ps

勉強を習慣化をするのも自分への一種のマネジメントだと思います。

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