むしろ好感度があがる、7つの正しい頼みごとのやり方
なんでも一人で抱え込んで、手がいっぱいになってしまう人っていますよね。
例えば仕事で、簡単な仕事を後輩に、難しい仕事の一部や助言を先輩に頼めばすぐ終わらせそうな仕事も、一人で抱え込んで、一人で残業してしまう…
そんな、人に物事を頼むのが苦手な方に、正しい頼みごとのやり方をご紹介します。
頼みごとをするときの7つのポイント
以下にポイントをまとめておきます。すべてをいっぺんにやる必要はありませんが、組み合わせればより強力になります。
・入り口は簡単に
・個人的に頼む
・みんなやっていると言う
・具体的に頼む
・相手に選ばせる
・まず前向きな言葉を言わせる
・先に助ける
入り口は簡単に
これに不特定多数に頼む場合の方法です。
例えばこんな実験がありました。
義援金を募るときに、募金箱のうたい文句を以下の4種類に設定しました。
「いくらでも、どうぞよろしく」
「1セントでも、どうぞよろしく」
「1ドルでも、どうぞよろしく」
「世界を変えるのはあなたです」
その結果、「1セントでもどうぞよろしく」が圧勝。なんと募金総額の62%を集めました。
とにかく入り口を簡単にすることで、実行への障壁をなくす。これが不特定多数に頼むときのコツなのです。
個人的に頼む
とはいうものの、できれば個人的に頼む方が効果は高いです。
例えば、道端で倒れたときに、どちらの状況の方が助けてもらえると思いますか?
大勢の人がいる
1人か2人くらいしかいない
まぁこの流れでいったら当然後者なわけですが、この大勢いると助けなくなる現象を「傍観者効果」といいます。
大勢いるのだから誰かが助けるだろうという心理になるわけです。
ですので、何かを頼むときには、個人的に頼むのが吉です。
会議などでみんなに言ったり、LINEのグループで頼むのではなく、こっそり裏で個人的に頼むようにしましょう。
みんなやっていると言う
こうして個人的に何人かを囲い込んで、そのあとは「みんなやっている」戦法を使いましょう。
特に日本人は「みんながやっている」という言葉に弱いです。
みんなが行くなら行こうかな…、みんなが買っているなら買おうかな…、なんて思ったことは、多くの人が経験したことがあるかと思います。
数人と口裏を合わせておいて(この段階では個人的に頼みます)、そしてその後でみんなに言うことで、頼みたいことをスムーズに全体に広めることができるのです。
具体的に頼む
頼み事は具体的な方がいいです。
抽象的だと、結局何をやればいいかわかりませんし、どれだけ大変かがイメージしづらく、頼みごとのハードルを上げてしまいます。
また、これは質問や助言を仰ぐときにも効果を発揮します。
例えば、「これについて、どう思いますか?」ではなく、「これについて、AとBという方法があるのですが、どちらの方がいいと思いますか?」とより具体的に言った方が、相手はイメージしやすく、答えやすいだけでなく、こちらが欲しい答えを言ってくれる可能性も高まります。
相手に選ばせる
今の「どっちがいいと思いますか?」という質問のように、「AとBの仕事があるのですが…どちらかを手伝っていただけませんか?」と頼むのは効果的です。
選択肢が「やるorやらない」ではなく、「A or B」に変わるからです。
まず前向きな言葉を言わせる
先ほどの方法は「A or B」にすることで、「やらない」という選択肢を小さくさせましたが、先に「Yes」と言わせることでも、「やらない」という選択肢は小さくなります。
人は、一度「Yes」と前向きな言葉を言うと、ネガティブな「No」という言葉を言いづらくなります。
ですので、最初は全く関係ない話題で同意を求め、それから頼みごとに入れば、会話の流れで「Yes」を引き出しやすくなるのです。
また、「入り口は簡単に」のように、簡単な頼み事から難易度を徐々に上げていくというのも一つの手です。しかし、これをやりすぎて最初のイメージより大変だなぁと思われると、「具体的に頼む」という部分に反してしまうので、気をつけましょう。
先に助ける
タダより高いものはない、というのはなんだかんだ的を得ているかもしれません。
何か親切をされると、人は無意識に親切を返したくなるものです。
しかもこの親切は、質ではなく量で決まります。
幾度となく小さな親切をされていると、そのあとで大きな頼みごとを受けても、「まぁいつも良くしてもらってるしなぁ」と思うのです。
頼み事で好感度は下がらない。それどころか…
人は親切をすると幸福感を得ることができます。
また、親切にした相手には、「この人に親切にしたんだから、私はこの人のことを大切に思っているはずだ」という錯覚を起こします。
ですので、頼みごとをしても、それがそんなに大変でなければ、むしろ好感度があがるのです。
恐れることなく、むしろ相手を幸せにするためだと思わんばかりに、頼み事はしていいわけですね。(やりすぎ注意ですが)
もちろん助けてもらってばかりではいけません。だからといって同じくらいの質を返す必要はないのです。
普段から小さな親切をして、自分も相手も気持ちのいい関係を築き、そしてたまに助けてもらう。そうすることで、頼まないでいるよりよっぽど相手にも自分のためにもなるのです。
参考文献:その科学が成功を決める(リチャード・ワイズマン)
ps
好感度をあげるとか、なんだかギャルゲーの攻略本みたいな内容になってしまいましたね。(ギャルゲーをやったことがあるとは言っていない)
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