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未来のTwitterを作るのは…SNSに必要な5つの要素

サービス開発に携わっているものならば誰でも「流行らせたい」という一心だと思いますが、ゲームアプリにしてもSNSにしても、本当に売れるものはほんの一握りです。

ですので、「目立つこと」をして抜きんでようと狙ったものもありますが…以前「文章を書くときの基礎はやっぱり起承転結である」という投稿をしたときと同様、売れるサービスにも基礎や法則があるのです。

今回はそんな開発者ならば誰もが知りたい「発展する経済システムの5つの要素」を、少し前に流行った佐藤 航陽さんの

よりご紹介します。

ちなみにこの5つの要素は、経済システムだけではなく、サークルや組織などの大きくしたいコミュニティにも取り入れられるものなので、サービス開発をしていない方もぜひ見ていってください。

発展する経済システムの5つの要素

ポイントは「流行るというのは自然現象である」ということです。

大自然が誰かの手によってつくられたのではないのと同様、勝手に大きくなっていくような仕組みを作らなければなりません。

それを踏まえて…発展するための5つの要素はこちらです。

・インセンティブ
・リアルタイム
・不確実性
・ヒエラルキー
・コミュニケーション

まぁ確かに…と思うものもあれば、疑問に思うものもあるかと思います。

一つずつみていきましょう。

報酬が明確(インセンティブ)

これはイメージがつきやすいと思います。

例えばソシャゲ(ソーシャルゲーム)でよくあるのが「ログインボーナス」。ログインできるだけで報酬があるので、「ログインする」という一つの障壁を突破させやすくなっています。

また、最初のうちは細かいステップで報酬を与え、ユーザーに定着させる…とか。

どんな生き物も、この「報酬」によって行動を決めていると言っても過言ではありませんが、人間の場合その報酬は「生きる」という目的ではなくなってきています。

こちらで現代人の基本的欲求についてまとめているので、あわせてぜひご覧ください。

あなたが本当に求めているものは?現代版3つの基本的欲求

変化(リアルタイム)

もしいつまでも変わらない環境だったら、緊張感がなくなり、努力をしなくなり、全体として徐々に衰退していってしまいます。

つまり、変化はコミュニティを活性化させる要素なわけです。

もちろん、常に変化しなければいけないというわけではありませんが、「今後も変化し続けるんだろうな」という予測、期待をユーザーが持っていることは大切です。

運と実力のバランス(不確実性)

これも活気あるコミュニティを作るためには重要です。

運が全くなければ、新規ユーザーが最初に参入した人に勝つことができなくなり、チャレンジしようという気持ちもわかなくなってしまうでしょう。

逆に実力が関係ない世界だったら…例えばサイコロを振るだけのゲームだったら、続ける意味がなくなってしまいます。

また、不確実性があれば、例えば「どうにかして上にいきたい…」と考えて想像力を働かせて、さながら化学反応が起きたかのように環境が変化することがあります。

コミュニティの変化や、報酬を見せる意味でも、不確実性は必要なわけですね。

秩序の可視化(ヒエラルキー)

これは少し意外に思った方もいるでしょうか。

しかし、現実の社会においては、例えば年収や偏差値や順位、身分、肩書など、階層や序列にあふれています。

つまり、ヒエラルキーは自然に生まれてしまうものなのです

発展する経済システムのポイントは「流行るというのは自然現象である」ということなので、秩序の可視化は不可欠である、ということです。

それに、ユーザーはヒエラルキーをもとに自分の立ち位置を判断します

判断基準がなければ、暗闇の中にいるようなものなので、他人との距離感や関係性も掴みにくくなってしまうでしょう。

ちなみに、SNSにおけるよくあるヒエラルキーは、フォロワー数です。

コミュニティ(コミュニケーション)

人間は社会的な生き物なので、これは必要不可欠です。

コミュケーションをかわすことで、ユーザーはその経済システムの一員であるとより感じ、全体が一つの共同体であることを認識できるようになります。

また、問題がおきれば自分たちで解決し、経済システムを自然に発展させてくれます。

さらに追加で、持続性をもたらす2つの要素

以上の5つの要素は互いに絡み合っていて、どれか一つが欠けているとそこから崩れていってしまいます。

また、急速に成長を遂げたものの、すぐに消えてしまうサービスとかって結構ありますが、「発展」ではなく「継続」には、さらに以下の2つの要素があると強いです。

寿命を考慮しておく→別のシステムへのスムーズな移行
共同幻想→倫理、文化、理念、美学

永遠に続いた国家がないように、どんなものでも「終わり」はあります。ですので「終わり」を見越してその時代にあった代替案を提示する……というのがある意味で一番続けていく方法なのです。

また、「宗教がなければここまで文明は発展しなかった」と言われていますが、宗教や価値観のような目に見えない幻想を共通してもっていると、システムは継続していくことができます。

ある意味で、お金も共同幻想です。

法則と言語化

以上の7つ

・インセンティブ
・リアルタイム
・不確実性
・ヒエラルキー
・コミュニケーション
・寿命を考慮しておく
・共同幻想

を考慮したSNSやサービス、コミュニティを考えれば、とりあえず基礎は大丈夫だと思います。

あとは、他の者との差異を示すとか、デザイン面などの「どう見せるか」という部分や、需要に応えられているか…という部分だと思います。

このように、流行るものというのはある程度決まっていて、それを言語化できればマニュアル化でき、安定して成功を勝ち取ることができます

今回の話も、アイデア勝負と思われがちなサービス開発にだって法則がある…という話なわけですが、そのアイデア出しだっていくつか決まった枠組みみたいなものがあります。

せっかく偉大な先人たちが作ったものがあるなら、それを真似しない手はない…と思うわけなので、何かを始めるならその前にぜひとも詳しい知人やグーグルさんに「誰か同じようなことやってないかな?」と聞いてみてください。

ちなみにアイデア出しの方法については、以前まとめて投稿しているので、ぜひご覧ください。

また、今回のような話に興味があって、もっとこれからの「価値」や「お金」について知りたい…というかたはぜひこちらの本を手に取ってみてください。

ps

これからは単にお金を集めるより、価値を高めることが重要…と書いてありました。

私も純粋に自分の価値を高められるように頑張っていきたい。

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