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新型コロナウイルス感染と保険加入

自宅療養中の新型コロナウイルス感染症の患者さんを診るようになったことをきっかけに、保険を見直そうと調べていたのですが、第一生命の保険屋さんから、「コロナに感染すると保険に入れなくなるので、早く決めた方が良いですよ」と言われ、そこで初めて感染すると保険に入れなくなるの?という疑問を持ちました。

新型コロナウイルスに罹患すると保険が入れなくなるのでしょうか?ネットを調べたり話を聞いてみましたが、結論から言うと「ケース・バイ・ケース」ではありますが、生命保険、医療保険に加入出来ない可能性は少なからずありそうでした。

対応は保険会社によって異なる

何故、新型コロナウイルスに感染しただけで保険に入れなくなるかと言うと、簡単に言えば新しいウイルスであり、「治癒後の患者さんでも後遺症や将来、特定の病気が増える可能性などが未知数であるから」です。

生命保険や医療保険は、蓄積されたデータから、それぞれの年齢に応じた病気や死亡の確率を計算して保険の価格を決めています。「未知数」では価格を決めようがありません。

ちなみに私のツイートに対して、ちずるさんという方がこんなリプをくださいました。ツイートの中のリンクは、13社の保険会社ごとに、新型コロナウイルスに感染した方が罹患後に医療保険に入れるかどうかの解説がありました。

これによると、「入れる可能性がある」というものが多いものの、「入れない」というものもありました。

2020年9月、今から一年前の資料なので参考程度ではありますが、新型コロナウイルスが1年経った今も、デルタ株の登場もあり、色々不明であることは変わりないのでこれと近い状況ではないでしょうか。

新型コロナウイルスの後遺症は…?

感染後に7割程度の方に様々な後遺症が残ることは知られています。有名なところでは倦怠感、息切れ、嗅覚・味覚障害、脱毛、抑うつ、記憶力低下、不眠。身体的には高血圧、糖尿病、心臓に障害が残ることもあります。最近の報告では、軽症の方でも後遺症は決して稀ではなく、1年経過しても(報告や症状により差がありますが)2割~半数くらいの方に後遺症が残るようです。例として尊敬する大津先生のツイートをご紹介します。

Yahooなどのニュースサイトにも、日々後遺症のニュースが溢れています。

生命保険会社とすれば、加入してもらった後で色々な病気が増えたり長期に働けないなどの事実が明らかになるのは不都合です。一方で保険会社も、コロナにかかった人が増えて大勢保険に入れないとなると加入者が大幅に減ってしまうので、何らかの方法を検討しているとは思います。たとえば条件付きで加入を認める、といったこともあり得ます。

住宅ローンが借りられない?

保険絡みでは、住宅ローンなどでは団信に加入出来るか、という話にもなります。これもやはり「ケースバイケース」だと思われますが、入れないことも十分考えられます。例えば肺に高度な障害が残った場合などは厳しいかもしれません。

今すぐ保険は入った方が良い?

もし、ちょうど保険に入ろうと思っているなら早めに入るのはありだと思います。コロナ関連の保険も増えています。ただ、やはり保険はよく言う人生の三大出費のひとつですから闇雲に入るのはお勧め出来ませんが…。

個人的には生命保険を増額するくらいならワクチンなど出来ることをしっかりやっておくことが大切だと思いますし、コロナは今のところ医療費は全て出ますので慌てて医療保険に入る必要もないように思います(将来的には分かりませんが)。

あとは感染・後遺症はもちろんですが、濃厚接触だけでも隔離になり仕事が出来ないことがあります。休業補償は考えてみても良いですね。私も結局、東京海上日動の「超ビジネス保険」だけは加入しておくことにしました。

まとめ

新型コロナウイルスに感染した後、医療保険や生命保険加入、住宅ローンを組む場合に支障をきたす可能性があります。長期的な後遺症など不明な点も多く、保険会社も一律にOK、ダメとは言えず個別の判断になることが多いようです。ただ、当面は加入出来なくなる可能性が十分あることは知っておいた方が良いと思います。もちろん、コロナに感染したことを告知しないと後でトラブルになる可能性が高いので必ず伝えて下さい。

最後までお読み下さり、
ありがとうございました。
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