見出し画像

新卒就活について思うこと

おはようございます!木枯らしが強く、今年の冬は厳しい寒さですね!

さて、今日は「就活ってなんだろう?」を頭の整理を兼ねて、記事にします。自分の10年間の実体験に基づいた内容にしますので、就活生の方、採用担当の方など、参考にいただけると幸いです。なお、本記事での「就活」=「新卒一括採用での就職活動(採用活動)」という認識でご拝読ください。

そもそも就活ってなんなのでしょう??

私が思うに「就活」とは、「日本独自の超平等なキャリア形成システム」と「社会からストレートな評価をぶつけられる弱肉強食なシステム」という2つの側面があると感じております。

日本独特の新卒一括採用と外国人留学生

なお「新卒一括採用」という特殊なシステムは、世界で見ても日本のみと思います。海外では大学卒業の少し前、または卒業後にJob huntingをする国が大半です。そのため、海外から日本の大学に来た優秀な留学生は、このシステムをあまり理解できていなくて、日本企業への就職を希望しても、大半の企業が採用活動を終了している・・・という不憫な事例にいくつか立ち会いました。

逆に企業にとってはそこが狙い目でもあります。海外の大学生は本当に優秀です。特に国費留学(文科省奨学金)を獲得するのは、各国での非常に厳しい選考を経て大使館推薦を勝ち取り、その後日本政府の選考を通過しないといけません。そのため、日本に留学したくても奨学金が獲得できず泣く泣く断念した、という海外の友人が何人かいます。。。話が脱線しました。

キャリア形成のスタートかつ、人生のベクトルを大きく決める

画像1

私は就活はとても残酷な世界だと感じます。数か月の就職活動の結果が、人生のベクトルを方向付けるからです。転職エージェント時代、何となく入った1社目が合わないから、転職を・・・という相談を数百名の方からいただきました。しかし、転職においては就活時と比べて、企業の選択肢はとても狭くなります。転職成功率は経験した仕事に「似た仕事」に比例して高くなります。よって社会人になってからのスキルアップや成果を残す努力を続けない限り、「就活」における決定が、人生の方向性をある程度決定づけてしまうのが、今の日本の就職事情であります。(海外はジョブ型雇用が基本のためもっとシビアです。)

就活のポジ/ネガな側面

さて、就活のポジティブな要素とは?

ポジ要素【様々な業界・職種へ就職する"チャンス”がある】※一部除く

いわゆる「新卒カード」と呼ばれるものです。この記事を読んでいる就活生の皆様は、タイミングとPR次第で、世の中の80%くらいの職種に就くことができます。化粧品メーカーの営業、ITコンサル、電機メーカーのエンジニア、WEB系ベンチャーのマーケター、どんな業種の選考にも平等に"アクセス”することができます。私は就活生の皆さんは、大きなチャンスをもっており、就活という短期決戦を全力で戦い抜いてほしいと切に願っています。

いざ社会にでて、転職活動をすると「業界・実務経験」という大きな壁が立ちはだかります。例えば、化粧品メーカーの営業⇒ITコンサルタント、という転職を希望する場合、タイミングよく「未経験採用」の募集がでていないと、応募するチャンスすらありません。

新卒カードという「ジョーカー」

私は「新卒カード」をよく「大富豪のジョーカー」に例えます。人生というゲームの中で、1度だけ使える最強の切り札と考えて下さい。ただし、大富豪には「スペードの3」によるカウンターがあるように、「新卒カード」も万能な切り札ではありません。それは様々な形で「就活」の壁として現れます。(学歴フィルター、各種面接、など・・・別記事にしたいと思います)

切り札は文字通り1度だけ使える最強のカード。情報不足・準備不足で就活をして、納得いかない結果になったらもったいないのではないでしょうか?転職エージェント時代には、ご自身の就活を"もっと本気でやればよかった"と後悔する求職者様にたくさんお会いしました。

企業側としては、幅広いキャリアの選択肢がある中で、どう選ばれるか?が重要になります。待っていても優秀でやる気ある学生は来ません。企業側の熱量に呼応して優秀な学生が集まるという信念が、私にはあります。

(これも人事と転職エージェントの経験をミックスして、"選ばれる企業になる"という方法論が見えてきました。別記事にしたいと思います)

就職活動のネガティブな側面

就活のネガティブな側面について

①社会からの評価にダイレクトにさらされる

就活において企業からのフィードバックは、あなたを「欲しい」か「欲しくないか」の2つしかありません。「欲しくない=不採用」の通知が何件も来ると、誰でも憂鬱になると思います。たとえば、”学歴フィルター”。これは、ぶっちゃけ多くの企業に存在します。存在の良し悪しは別として、確かに存在する現実です。短期間で何社もの企業から「あなたを欲しくない」と連絡が来ることは相当なストレスになると思います。

②誰も教えてくれない

巷には、内定獲得のテクニックや対策本はあふれています。しかし、1社目が人生の方向性を大きく決定づける。転職は1社目の業界・経験に大きく依存するという現実を教えてくれる人はいましたか?ほとんどいないと思います。おそらくこの事実を知るか知らないかで、就職活動への本気度は変わるのでないでしょうか?

私は、「就活の持つ人生の重要度を誰も教えてくれないこと」、が就活生の皆様にとって一番のネガティブな側面であると思います。

現実に向き合い、どうキャリア形成するか??

上記のように就活にはポジティブ・ネガティブな側面両方があります。ただ、現実を受け止め、現状を分析し、戦略的に行動すれば、誰でもそれなりの結果を得ることができます。これは多くの就活生へカウンセリングをし、自信をもって就活の世界へ飛び込んでいった彼らの姿をみて感じました。

世の中にはあなたを必要とし、

あなたがいきいき働ことができる会社が必ずあります。

ただしその会社と出会うには、それ相応の努力が必要になります。就活は努力した人にとって、よい結果をもたらす平等な世界だと私は信じています。

理想郷は存在しない。青い鳥を探し続けるな。そして、自分の理想は常に変化する。


画像2

最後に、3回転職した者の人生経験として・・・・

「理想郷(ユートピア)」な会社は存在しません。自分の希望を全て叶えてくれる、自分にとって完璧な会社は存在しません。仕事内容、人間関係、報酬、制度、仕事以外のライフイベント…あらゆる要素で自分のベストは変化します。そのため、「青い鳥」を探し続けるのでなく、今の自分にとって一番大事なことは何か?と優先順位を明確にして、1社1社と向き合うことが、仕事探しにおいて一番大事と感じています。

今回は抽象論が多くて恐縮ですが、各論的な話は随時更新しますので、今後ともご拝読をよろしくお願いいたします!

ジョジョスク

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?