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ポリオ予防接種

コロナの関係で、予防接種を控えている人が多いようで、保育園でもしっかりと子供の予防接種をしましょう。というポスターが!

病院に行けば安心の時代から、病院に行くと感染するかもと変化した時代に、これからの予防接種ワクチンはどうなるのでしょうか?

予防接種は、子供にかわいそうって辞める人も増えてきていると聞きますが、はっきり言いますと、予防接種は、国が税金で賄っているもので、風しんを筆頭として、日本人が感染症輸出国と呼ばれてしまうことが再びおきないように「国際政治」という側面、税金を使用するので「経済合理性」や「財務」「費用対効果」という側面に、そもそも効果があるのか?という「医学」「免疫学」「公衆衛生学」といったような様々な要因で決定されているものなので、エビデンスが薄いちょっとした自分が信じたい情報だけを信じて行動を控えるのは辞めて頂きたいです。

そんなことを考えていたので、改めて地域で医療に関する勉強会をしていた際に使用していた資料を共有します。


ポリオ(急性灰白髄炎)とは?


ポリオウィルスは感染者の便からうつります。多くの人は症状なく終わるのですが、10%程度で夏かぜ様の症状が出て、1000-2000人に1人で麻痺が生じます。有効な治療法はなく、重症の場合は永久麻痺になります。
予防接種により日本からポリオはなくなりましたが、発展途上国から入ってくる可能性があり、予防接種をしておくことをお勧めします。

予防接種の効果


3回の接種でほぼ100%で免疫がつきます。

生ポリオワクチンと不活化ポリオワクチンについて


生ポリオワクチンは病原性を弱めたウィルスで、100万人に一人の確率でポリオに感染したときと同じように手足の麻痺が出ることがあります。不活化ポリオワクチンはポリオウィルスの破片を使用しているだけであり、麻痺が残ることはありません。そのため、生ポリオワクチンは2012年9月1日から接種は中止され、不活化ポリオワクチンが導入されました。
不活化ポリオワクチンは4種混合または不活化ポリオワクチン単独どちらかで接種できます。

4種混合(DPT-IPV)と不活化ポリオワクチンの副反応


4種混合ワクチンのデータはまだ不足していますが、接種部位の発赤、腫れの発生は多いですが、腫れは2-3日で治まります。まれに肘を越えて上腕全体が腫れることがあります。このときは受診して下さい。正し、湿布や塗り薬などで数日で良くなり、これまで後遺症の報告はありません。しこりが発生することもありますが、数ヶ月で小さくなります。
不活化ポリオワクチンに関しては一般的な副反応以外に特有なものはないです。


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