前康輔

写真家です。http://kosukemae.net/写真集『倶会一処』 『New過去…

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鳩に助けられた話

僕は2015年に『倶会一処』という写真集を出した。10代後半から30過ぎまでに撮った約15年分の膨大な写真から作ったのだけど、完成するまでの編集に4年もかかってしまった。どうしてそんなにかかったのかというと、作品にどの写真を入れるべきか、どの写真を外すべきか、どう並べると思ったような印象になるか、いつ完成するのか、この写真は本当に自分の気持ちを表せているか、ちょっといい感じに撮れているからと簡単に選んではいないか、などと自分を追い込みすぎてうつ病になってしまったからだ。作品の

    • 僕が写真について話したことを、友人の曽我さんが新書みたいにまとめてくれたペラペラの冊子が、7年ぶりに押し入れから出てきたので公開します。

      僕の周りにははたくさん友達がいる。みんなそれぞれ楽しそうにしている。いろんなことやっている。 僕が写真をやっているから、なんとなく趣味で写真を始める友達や、元々写真好きだけどさらにのめり込む友達も多い。 そのうちの1人曽我さんが、7年前に作ってくれたペラペラの本が押し入れから出てきた。本と言ってもコンビニでプリントアウトした紙をホッチキスで留めた文庫サイズ、34ページのペラペラの代物。でも新書みたいに作ってあり、案外凝っているのだ。中身はというと、曽我さんから会うたびに色々

      • カメラ選び

        時々、カメラを買いたいんですけど何がいいですか?と聞かれることがある。しかしこんなに難しい質問はない。iPhoneでいいよって言うと、そういうことじゃないと言われ、Leicaがいいよって言うと、高すぎると言われる。 あぁ難しい。。。 どんなカメラを買うべきなのか、どんなカメラが自分に合うのか、プロにとっても難しい問題だ。ましてやそうでない人にとっては、自分で答えなど出せるわけはない。カメラというのはその他の趣味の道具と比べると、ある程度高価な物だからなおさら難しい。 散々い

        • 写真のお仕事。

          僕の仕事はタレントさんやアイドルの撮影が多く、最近ではグラビアや写真集を撮らせてもらうことも増えてきて、とてもありがたいことです。 とはいえ友人達にはインスタのフィードに突然セクシーな写真が流れてきてびっくりさせているだろうし、小学2年生の娘にも、恥ずかしがられたりします笑。 Instagramぽくおしゃれでもないしね。。 しかし、ただスケベな写真が撮りたいということだけではないのです。 僕は中高生の頃から、好きなミュージシャン見たさにいろんな雑誌を見ていました。そこで見た

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        鳩に助けられた話

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        • カメラ選び

        • 写真のお仕事。

          厄年しんどい

          僕は1979年2月に広島で生まれた。42歳なので今年はついに大厄ということになる。前厄だった昨年は、大切な撮影の前日にふと思い立ち、厄払いに行ったのだった。 そこは東京の有名な神社で、神聖な感じのする森を抜けた奥にある受付で厄払いの手続きをした。神様の遣い的な衣装を着た人に、「初穂料をお納めください」と言われ、はてな顔をしている僕に彼は「5000円からです」と言った。僕が「では5000円で」というと今度は、「5000円だと札にお名前入りませんがよろしいですか?」と言う。むむ

          厄年しんどい