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都心の美容室が昼から営業する理由

都心の美容室の営業開始はお昼あたりが多い。11時や12時、昔勤務してたところは14時からだった。

かたや地元の美容室は朝9時からやっていてこの差はなんだろうと考えたことがある。 

出した結論は、都心は夜遊びする場所が多いから。まぁみんなほんとよく遊んでた。

昔から引き継がれる営業時間は、朝弱い美容師が多いからだったのではと思っている。

当時の働いていたお店だけかと思ったら周りの友達もそんな感じだったので、あながち間違ってはないと思う。


美容師だったら○○でしょ!

ご存知の方も多いだろうが我々は体育会系だ。最近は減ってきたが35歳以上の美容師はその道を通っているはず。

ノリと勢いがすごく合言葉はいけるっしょ!仕事終わってクラブや飲みに出かけるのは日常茶飯事だった。

朝まで遊び2.3時間寝て出勤し練習する。「美容師は遊びも仕事もこなすのが一流でしょ!」謎のあるべき姿を何度見せられたことか。

そんな生活をしてたら体調を崩すわけだが、そうなると気持ちが足りないとレッテルを貼られ根性がないとみなされる。ちなみにみんな過酷な生活をしていたわけではない。

下積み時代は朝早いがスタイリストに昇格しお客様が多いスタッフは練習をしない。なので昼過ぎに出勤していた。売り上げが伸びれば朝ゆっくり寝れるのだ。

こんな生活であれば営業時間は遅いよなと納得できる。

夜遅くまで練習する

かと言って遊んでる日だけではない。下積みは終電ギリギリまで練習をするのが基本で、逃してもいいように自転車通勤だった。

夜型生活に慣れると朝より夜に練習をしたくなる。理由は起きれないからだ。

だから夜遅くまでトレーニングをし、お腹が空くから飲みに行くかという流れ。

アフター5とあるが美容師で言うならアフター24だ。そこからが解放された最高の時間。そりゃ飲みに行きますわな。


客引きを遊びながらする

「美容師はチャラい」そんなイメージを持たれていて、結婚しない3Bにもれなく選ばれる美容師。

そう思われる原因のナンパを夜するわけだが、ただ遊んでるだけではない。

とにかくお客さまに来てもらうのに必死で、一人もご予約がない日は消えてしまいたい。だから可能性がありそうならいつでもどこでも客引きをしてた。

SNSが全くない時代。売り上げを伸ばすには自分の足を使うしかない。いろんな所に行き声をかけ断られても別の人にいく。

それができる時間は夜しかない。(朝はみんな急いでいて話しかけにくい)

絶好の場所はクラブか渋谷のスクランブル交差点。ここで同期たちとひたすら声をかけお客さまを集めていた。これは先輩から引き継がれてきたやり方でみんなやってきた。

そして終わったら飲みに行く。夜型のスパイラルにはまっていた。


眠らない都心部

といった夜型の人間が作ったお店ならお昼スタートでも不思議ではない。

夜遊びもするがみんな有名になりなくて必死だった。話題を作るためにたくさん遊んだ。寝る時間が本当に惜しかった。

その熱い想いが今の営業時間に大きく影響しているに違いない。

ちなみに今ぼくは22時に寝ている。夜は早く寝た方が体調がいい。当たり前のことを身に染みて感じたのはごく最近だ。みんな早く寝よう。


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