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ゼロから始めるスタートアップ企業の調べ方

こんにちは、アダコテックで事業開発をしている中村と申します。
「ゼロから始めるスタートアップ企業の調べ方」と題して、スタートアップへの転職を考える際に、役立つ企業情報の収集方法についてシェアします。
読者として、現在大企業に勤めていて初めての転職を考えている30歳前後の方々を想定しています。

前半部分はこのnoteを書こうと思ったきっかけと、私自身大企業からスタートアップで働いて、なぜ初めての転職時にスタートアップについて調べてみることをオススメするのか?というポイントについて記載します。情報収集の仕方を知りたいという方は下記目次の「企業情報の収集方法」からご覧ください。

きっかけ

先日、中高時代の友人と集まる機会があり、それぞれ仕事の近況について話すことに。5人目の社員としてスタートアップに入り、事業開発をしているという話をすると「え、大丈夫なの!?」「最近子供生まれたよね…?」「奥さんは許してくれたの?」と口々に心配する声があがりました。この集まりは新卒入社時から大企業で働き続けている友人ばかりで、心配する気持ちはよくわかりました(笑)

ただ、後日その内の友人の一人から転職相談を受けることになり、はじめは「スタートアップは全く考えていない」と明言していた本人も、話を聞くに連れて考え方が変わり、最後は「スタートアップ面白そうだな、調べてみるわ!」と意気揚々と帰っていったということがありました。

思い起こせば、アダコテックに入社してから早くも1年半が過ぎ、チャレンジをして本当に良かったと感じています。ただ、私自身大企業で働いていた時はスタートアップで働くことは身近なことには感じられませんでしたし、業界のことに詳しい先輩の話を聞く中で徐々に興味を持つようになりました。また、スタートアップへの転職を検討し始めた後も、各業界にどんな企業があるのか調べるのに苦労した経験がありました。
今回はそんな経験からスタートアップで働くという選択肢がより身近になればと思い、スタートアップの情報収集方法について筆を執ることにしました。

まずはじめに、誰にとってもスタートアップが良い選択肢であるということはありません。ただ、「イメージが出来ないから」という理由で最初から選択肢に入れないのはもったいないと感じています。

冒頭の転職相談をした友人のように、もともと興味が無くても話を聞いてみたら「実は自分がやりたいことに近かった」という可能性は大いにあり得ます。仮に転職をしなかったとしても、自分の興味のある業界で、どのような課題が注目され、その課題を解決するためにどのようなプロダクトを開発した企業が活躍しているかを知ることは多くの学びがあるはずです。

 

企業情報の収集方法

ここからは実際にスタートアップについて情報収集をする時のおすすめの調べ方やWebサイトを3段階でご紹介します。前提として、知り合いにスタートアップについて詳しい人や相談できる人がおらず、基本的に自分で調べたり行動したりする必要がある方を想定しています。

1.業界のプレイヤー(企業)について調べる

一番最初は現職や自分の興味のある業界でどのようなスタートアップがあるのか?というところから始める方も多いと思います。
この時、製造業の課題に向き合っているスタートアップを調べたいと思って、「製造業 スタートアップ」で調べてもあまり良い検索結果は出てきません。特定企業の特集記事や、有名なメディアのニュースが上位にヒットします。これでは全体感を掴むことが出来ないうえに、一度に確認できる企業の数も少なくなってしまいます。

ひとつの調べ方として、業界のカオスマップを調べる方法があります。例えば「製造業 スタートアップ カオスマップ」で画像検索すると、顧客軸カットやバリューチェーンカットでいくつかマップが得られます。定義の厳密性は不確かなものもありますが、全体像を把握するうえでは非常に便利で、この一覧から各企業の調査に入ることが出来ます。

2.個別企業について調べる

ここからは個別企業の情報収集に役立つサイトをご紹介します。
(※サンプルとしてアダコテックのリンクを張っています)

Speaker Deck
スライド資料がまとまっているサイトで、多くのスタートアップ企業が採用候補者向けのスライドをアップロードしています。
「<企業名> SpeakerDeck」で検索してヒットすれば、企業理念や事業内容、組織図等、重要な情報が一通り確認できます。

Wantedly
スタートアップ界隈で有名な求人情報サイトです。一般的な求人情報サイトに比べ、事業内容や社員紹介の記事が充実していて、主要メンバーの情報確認も行いやすいです。SpeakerDeckの採用ピッチスライドよりもさらに深い情報を調べる際に便利です。

INITIAL or  STARTUP DB
企業の基礎情報やフェーズを調べるのに役立ちます。従業員数や設立年月日などの基礎情報が共通のUIで確認できます。また、スタートアップへの転職を考える際に重要な企業の成長フェーズ(シリーズA, B, Cなど)や調達額も確認することが出来ます。成長フェーズの詳細説明は割愛しますが、まだまだ事業が出来ていないのか、拡大期なのか等の判断に役立ちます。

note
noteに社員の仕事内容を掲載している会社もあります。本記事のように個人名で書いているケースもあり、他のサイトよりも社員の考え方やカルチャーがより分かりやすい情報ソースだと感じています。

Twitter
これはスタートアップ特有ではない気もしますが、興味ある企業の代表(社長)のTwitterを確認することをオススメします。その企業の時事的にホットなネタやイベント情報、代表の考え方などがぎゅっと凝縮されていて、その企業のリアルを知る上でとても役立ちます。

3.興味のある企業にコンタクトする

どこまでデスクトップリサーチをしても一次情報に勝るものはありません。
スタートアップでは面接の前にカジュアル面談を設けている企業も多く、活用しない手はありません。また、個別企業の調査の結果、興味がある企業とポジションが見つかったらできるだけ早くコンタクトすることをオススメします。スタートアップは概して事業変化のスピードが早く、採用枠も大量に持っているわけではありません。募集しているポジションがそのまま翌月も維持されているかどうかは不確定で、応募自体が出来なくなってしまうというケースもあり得ます。

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