同性パートナーシップを結んでみた 最終章 作成編
こんにちは!前回の記事で、公証役場に各公正証書作成の受付までの流れを書きましたが、いよいよ今回は最後の「作成」について書ければと思います。
と、いいますのも先日二人揃って公証役場に訪れて、無事に任意後見契約とパートナーシップの合意契約公正証書を作って頂きました。
ですので、前回の記事から続けて行きますと最終ステップの「STEP4:内容を確定させ、公証役場に行って署名捺印する」の部分になります。
STEP4:内容を確定させ、公証役場に行って署名捺印する
公正証書の内容を固めた後は、実際に公証役場で最終版を整えて頂いたのちに、最後の署名・押印を行うための日程を調整します。
公証役場は一応役場なので、恐らく平日しか対応頂けないのではないかと思います。
※全部の公証役場を調べたわけではありませんので、このあたりはお近くの公証役場に問い合わせ頂いた方が正確だと思います。
行く日程(作成日程)を決めたら、あとは予約した日に公証役場に「二人で」足を運ぶ必要があります。
※ちなみに、この作成日程が書面上にも記載されることになります。
もしこだわりの日付があるなら、1ヵ月くらい前から予約しておいた方が良いかもです。僕らは特にこだわりは無かったので空いてる日にちで決めました。
一応決まりで、公正証書の内容は全て公証人との読み合わせが必要で、お互いの契約書の内容をしっかりと読み合わせした上で問題無いかを確認した上で署名押印を行う流れになっています。
そして、署名押印を行ったら無事に公正証書の完成となり、任意後見契約書に関しては法務局に登記されることになります。
この契約書の内容を読み合わせてる時間が、僕にはなんだか不思議な気持ちというか、すごく神聖な気持ちになりました。
特にパートナーシップの合意契約書の内容の文面って、「愛情と信頼に基づく真摯な関係である」ことを確認したりするので、なんというか…まぁ正直神聖というかこっ恥ずかしかっただけだったかもしれないですがw
当日の所用時間と必要経費
所要時間については、概ね1時間は最低かかると思ってください。なので、平日仕事の方は前後余裕見て1時間半くらいは予定を調整する必要があるかと思います。
ちなみに僕は基本テレワークの上そもそも裁量労働制なので余裕で調整できて楽でした。笑
かかった経費については、以下の通りです。
【手数料について】
■ パートナーシップ合意契約・・ 14,500円
■ 任意後見契約1・・・・・・・ 21,975円(印紙代のぞく)
■ 任意後見契約2・・・・・・・ 21,975円(印紙代のぞく)
■ 印紙代・・・・・・・・・・・2,600円分×2
※印紙は任意後見契約を登記するのに必要なものなので、2,600円分を2つ用意する必要があります。
合計:63,650円
冷静に言っていい?
高くねぇ!?!?!?笑
公正証書って専用の書式があって、多分フォントの大きさとか何行までとか決まってるっぽいんですけど、それがまーフォントでかいし行数少ないし、高齢になって目が悪くなってもそれなりに見えるように作ってるのか、とにかく文字がでかい!紙の無駄!!笑
それのせいで1枚当たり250円とかいう手数料がどんどんかさんでいく!笑
Word標準の10.5ptで作って欲しいもんだぁなと思いました。笑
ということで、多少愚痴りつつも無事に公正証書が完成して、法務局に僕ら二人はお互いに任意後見人であるということが登記されて、「ふうふ」という関係ではないですが、それなりな法律的関係があることとなりました。
二人で一緒になる未来を決めたら、公正証書を作ることは悪くない
最後に、公正証書を作った感想というか、なんとなく思ったことを書こうと思います。
公正証書を作るのって、多分僕らみたいなゲイカップルにとってはある種結婚の代替手段的な側面が少なからずあると思います。
少なからず、どころか僕らにとっては事実上結婚みたいなもんではあるのですが。笑
さっきもチラッと書きましたが、公証人の先生が契約書の内容を読み上げてるときって、まるで結婚式の時によくある「健やかなるときも病めるときも…」的なあの時間みたいで、なんか立ち会えるなら誰かに立ち会って欲しいなぁなんて思いました。
任意後見契約はさておき、パートナーシップの合意契約は「合意契約」だなんて大層な言葉がついた文章ですけど、内容は二人がこれから一緒に暮らしていく上での「やくそく」みたいなものが書いてあるようなもので、僕らみたいな同性愛者のカップルが作るのはもちろんですが、普通のノンケ夫婦がこういうの作ってもいいんじゃないかなと思いました。
公正証書を作ったからって、その瞬間から何かが変わるわけでもないし、僕らの生活もこれまで通り、その辺に洗濯物をほっぽらかして置いたら、片付けろとキレられる毎日だけど、「重要書類」の棚にそっと鎮座している「パートナーシップ合意契約公正証書」は確かにそこに存在していて、いつかこの国が同性同士の結婚を認めてくれるその日まで、ひそかに役目を果たし続けてくれるだろうと思います。
最後に、契約書の内容について、「僕たちはこうしました」というものをこの先で公開しようかなと思います。
あんまり大っぴらにするもんでもないと思うので、1つだけ障壁として有料設定だけさせてください。スミマセン!!
渋谷区の手引きをベースに、色々と付け足して頂いたみたいな形になっています。
有料note買うのはちょっとアレだけどどうしても内容を知りたい!という方は個人的にメッセージを頂ければ全然お送りしますのでお気軽にご連絡ください。笑
それにしても6万強は痛いですね。早く無料で結婚させてくれ!!笑
それではまた!
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