【異動します】スポーツで新潟・社会・関わる人々に幸福と豊かさを
10月1日から異動になりました。
今の職場ではこれまで6年半、大学職員+αとして仕事をしてきました。
4年間は企画職として、新設学部学科の企画推進や既存学科の定員増を中心に取り組ませて頂き、大学教育に関する法律・制度の理解とマーケティングを経験しました。また、トップに意思決定してもらうためにひたすら書類を作り上げる、という経験はとても貴重なものでした。
大学職員の世界に入ってみると世間一般から見える大学と、また違った見え方がすることが沢山ありました。
企画職から部署独立し2年半はスポーツ担当として大学スポーツの推進の他に、NSGグループのスポーツ分野(高校・専門学校・アルビレックスグループ)の連携調整、スポーツ系の不動産開発やM&Aの検討、自治体との連携などを経験しました。
10月からは大学スポーツの現場を離れ、NSGグループの経営企画本部でスポーツ事業全体を担当することになりました。上記のNSGグループのスポーツ分野の連携調整、スポーツ系の不動産開発やM&Aの検討、自治体との連携は引き続き担当致します。
大学スポーツとしては、スポーツ庁の大学スポーツアドミニストレーター配置事業や、新規部活動の設立等に携わりました。
その中で常に考えていたのが、現状大学経営にとって「コストセンター」となっている部活動をどのように「プロフィットセンター」として変えていくか、だったと思います。
その打開策となる方向性として、2年半の中で以下の4つが重要だと感じるようになりました。
①大学スポーツを「スポーツ×教育プロダクト」として定義し、適正な対価を得て学生にとって有益な教育商品とする、という観点。(=学費免除等条件を釣り上げて有望な選手を取り合う、という競争からの離脱)
②大学スポーツの最重要顧客は「大学」であり、「一般学生・教職員・保護者・OBOG・地域」をファン獲得のメインターゲットとするべきだということ。
③大学が大学スポーツを活用して地域活性化を行っていく、という観点。
④①~③の方向性と親和性の高いスポンサーの獲得。(具体的なターゲットの設定やスポンサーメニューの構築の基礎となる考え方については Mission Sports Business School での学びが非常に役立ちました。)
これから、具体的に①~④を進めて、大学スポーツ、大学、地域の発展に取り組んでいく基盤ができてきたところだったのですが、異動となりました。
正直、大学スポーツではやり残しがあることが否めず、心残りではあります。
完全に大学スポーツを離れるわけではありませんが、深く入り込んで新しい大学スポーツを推進するのは別の方にお任せすることになりそうです。
ただ、異動後にもチャレンジングな仕事ができそうです。
今後は、
①親会社・持株会社・株主・スポンサーという立場でアルビレックスグループの経営の支援
②新潟から世界を目指せる環境の構築をするために、高校・専門学校・大学・アルビレックスグループの連携推進
③新規スポーツビジネスの事業企画
がメインの業務になります。
これまでの大学スポーツでもそうでしたが、前任がいない状態(強いて言えばトップが前任)で、自分の役割を一から確立していくことになります。
トップからは「新潟のスポーツを日本一、世界一にしろ」と言われていますが、この壮大なミッションに悩みながらチャレンジしていきたいと思います。
ただ、逆説的ですが「スポーツをどうやって発展させるか」の視点ではなく、「スポーツでどうやって新潟を、社会を、関わる人々を発展させるか」の視点が重要で、スポーツで新潟・社会・関わる人々を発展させることによって結果的にスポーツが発展する、という順番だと思っています。
「スポーツで新潟・社会・関わる人々に幸福と豊かさを」この観点が全ての起点になります。
もちろん、その中でアメリカンフットボールというコンテンツが必要不可欠な領域・分野を見つけ出し、新潟でのアメリカンフットボールの発展にも貢献していきたいと思っています。
以上、10月からの異動の前に、一旦6年半の大学職員としてのキャリアを振り返ってみました。
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