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【映画】AIが涙を流す日。「ザ・クリエイター/創造者」、AIより恐ろしいものとは?
もし、人間が作り出したものが自分を超える存在になるとしたら、私たちは何を恐れるべきなのか?
私がAIを使わない日はない。この文章もChatGPTに壁打ちしながら書いた。全てをAIに書かせて「はい、できた」では私が投稿する意味がない。AIと「共同執筆」、いや、AIに協力してもらって「私が書く」のがこだわりだ。
先日、ドラマ「SHOGUN」を見るためだけに加入したDisney+がリコメンドしてくれた映画「ザ・クリエイター/創造者」を見た。AIと人間の物語だ。
人間であるジョシュアが失われた家族を探し求める中で、AIロボットと心を通わせる姿は、人間とAIの境界線を揺さぶる。この映画が描く未来は、私たちが直面するAIとの共存問題を深く考えさせる。
印象的だったのは、AIロボットと人間が最後の別れに涙を流すシーン。モノと人間の間に生まれる絆は、血肉の繋がりを超えて魂の交流を示しているように感じられた。AIが単なる道具以上の存在となり得る、この映画を見てそう感じた人も多いはずだ。
人間とAIの戦争はありがちすぎる。しかしこの作品では厳密には親AI国 vs 反AI国という描き方なのが興味深い。
それでも絵的にはAI vs 人間の戦いが多く、それを聞けば自然とAIを悪と思うかもしれない。しかしこの映画では人間が悪に見える点も、面白い。
AIは人間の敵なのだろうか?歴史的にも今も、人間同士が絶えず争い、殺し合ってきた。 人間の敵はまず、人間だ。AIとの戦争と、人間同士の戦争とは違うのだろうか?
AIとの戦いを思うとき、人間はAIを見下している。人間がAIを支配すべきだと。人間同士の戦争も同じではないか?
私たちが恐れるべきは、AIという理解できない存在ではなく、(人間も含めた)理解できない他者を破壊したくなる傲慢な心ではないか?
…蚊も殺せない私の奥にも、生きようとする蚊を見下す傲慢さがある。
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