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日本を飛び出して旅に出たくなる本〜若者よ、旅に出よう〜


夏ですね。暑すぎて日本より緯度の高い国か南半球にでも行きたくなりますが、山のそばに暮らしていると、森の中は午前中はまだひんやりしていて、都市部に住んでるよりは幾分過ごしやすいのかもしれません。

今日は私が高校生とか大学生の頃に読んで、「旅って素晴らしい」と心底思わせてくれた本をご紹介します。今の旅のスタイルはバックパッカーとはもう呼べないけど、それでも「見た事のない世界」を求める気持ちには変わりなく、若い頃にこの本に出会えてよかったなと思える本ばかりです。

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言わずと知れた不朽の名作。大沢たかお主演のドキュメンタリードラマも素晴らしい。環境が整ったヨーロッパより混沌としたアジアが好きになったのもこの本の影響だと思う。

美しくも厳しいアラスカの自然や動物に魅せられた筆者が豊な表現力で、その穏やかで激しい暮らしぶりを書き綴ったエッセイ。これを読んで大切なひとができたら一緒にアラスカに行こうと決めた。

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紀行文なのだけど、エッセイストとしての文章力も素晴らしい。1日で読めるので移動中やちょっとした隙間時間にもぴったりです。

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こちらは旅行記ではなくアジア最貧困国で社会起業家としてバッグメーカーを設立した筆者の自伝ですが、バングラデシュの街の様子や人々の描かれ方は旅人の心に訴えるものがあります。

ミキハウスの社員が異例の長期有給休暇を会社と交渉の末獲得し、自身の夢を実現させていくお話。旅そのものの素晴らしさもさることながら、筆者の不可能に思えることを成し遂げていくまでの姿勢や考え方が普遍的で「できないこと」に対する言い訳をしている自分が恥ずかしくなる。

JALの機内誌の毎月の連載が大好きで、JALに搭乗する度に着席するや否や読んでいる。現代文学の巨匠の言葉遣いや自分と年齢も性別も違う筆者が色んな意味で「違う世界を生きている人」だなぁと感じさせる感性が好き。

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長年夢見ていたひとり旅に出た筆者が綴る痛快爆笑旅行エッセイ。これを楽しめるかどうかでインドや南米のような人の距離が近いカオス系の国が肌に合うかわかるんではないでしょうか。


書いてみて思いましたが、ほとんど全部バックパッカーとか「お金はないけど体力と好奇心だけは溢れています」というようなある種貧乏旅行にロマンを馳せている誤解を恐れず言えばとても青臭い本です。なんだけど、私は青臭い本は青臭い時代に読むことに価値があると思っていて、若い人には人生の後半に差し掛かって感じることはできないその青さやロマンチシズムに陶酔しながら旅を謳歌してほしいと心から願っています。

すちゃ!



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