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『親』という字をどう読むか

今日は「『親』という字をどう読むか」というおはなしです。

子どもに口出ししたくなっちゃう

うちの子はダンスを習っているんですが、やっぱり親としては結構期待してしまうし、「自分で習いたいって言ったんだからちゃんとやろうよ!!」という気持ちが態度に出てしまうことがないこともないです。

じゃあ、親として子どもの練習に口を出すべきかどうか、と考えると悩むところがありますよね。

結論から言ってしまうと、親としては子どもの育ちを見守りたいですよね、という話です。

親は子どもの安全基地

親、特に母親は子どもにとっての「安全基地」と言われます。「安全基地」という言葉は、アメリカの心理学者であるメアリー・エインスワースが提唱した人間の「愛着行動」に関する考え方です。

お母さんが子どもにとっての「安全基地」なので、子どもはお母さんがいる場面では自由に遊んだり、挑戦したりすることができる。

でも、周りに知らない人がいるのにお母さんがそばで見守っていなかったりすると、さっきまで自由に遊んでいた子がまったく挑戦できなくなったりする。

失敗しても大丈夫。見守られてるから大丈夫。そんな安心があると子どもは(実は大人も)チャレンジできるんです。

だからこそ、親は子どものできていないことを指摘するのではなく、子どもの安全基地でいてほしいと思います。

教育者としても日々反省

小学生の学習をみていると、つい、「あ~!前回も教えたのにできてないな~」とか「もっと考えてほしいのに、あきらめが早いなぁ」とか、イライラしてしまうことがあります。
#まだまだ未熟
で、ここがおもしろいところなんですが、教える側がイライラしていると、絶対に子どもはできるようにならないんです。

一方で、教える側がドンっと構えて、「お!ここまでできるなんて、がんばったね!」とか「考えようとする姿勢がいいね!」とか、子どもを安心させる言葉かけをしたり、態度を示したりすると、びっくりするくらい子どもはがんばれます。

本当に子どもよりも、関わる大人の態度が大事だと感じます。

『親』という漢字をどう読むか

初めて寝返りを打とうとしたあの日、できない子どもを叱ったりしなかったな。

歩こうとして転んでしまったあの日、「すごいね~!がんばったね~!!」ってほめたよね。

小学校にあがるくらいになると、途端に人と比べて劣っていることを指摘してしまう。

気持ちはわからなくないけれど、私は子どもにとっての「安全基地」なんだ、と思って見守ってあげてほしいです。
#自分に言い聞かせる

「親」という漢字は、

”木”の上に”立”って上から子どもを”見”

のではなく、

”立”って、ゆっくり成長している”木””見”守る存在

であってほしいと願っています。

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