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床に座り300円の酒を飲む誕生日

8月8日。私は24歳になった。

人生では24回目の誕生日。
妻と出会ってから4回目の誕生日。

妻と出会う前の20回の誕生日も毎日誰かしらに祝ってもらっていた。
カラオケに行ったりしてみんなで集まってワイワイしたり。それなりに楽しかった。 

そして妻と出会って最初の誕生日。
この頃は付き合っていなかったため、友達と過ごした。

しかし後日免許取得と誕生日の祝いをしてもらった。
この頃妻はまだ高校生だったため高いプレゼントを渡せないとションボリしつつ手作りの写真たてをくれた。

2人で出掛けた場所等甘い思い出満載。
その思い出の写真の中にある江ノ島。


その日妻とはじめての乾杯をした。

妻とお酒を飲める日を心待ちにしながら。

そこからは毎年妻に祝ってもらっていた。
絶対に予定は入れない主義。

そして2019年8月。
子供を含め3人で誕生日旅行に出かけた。

予定より早く家族を持ち誕生日を過ごす事になったが、とても幸せな日だった。


ちなみに娘はミルクでの乾杯を拒否してきた。


1人でしっぽりと飲みたいタイプなのかな?
妻はまだ未成年。

旅館のレストランで私は赤ワイン、妻は美味しいジュースで乾杯。

その後も部屋で二次会。

自販機で買ったジュース(現地の美味しいジュースでも買ってあげろや)で乾杯。

残念ながら売店が閉まっている時間帯だった。


今までの誕生日の中で1番豪華な誕生日だった。

最高に幸せな1日を過ごせた。


そして2020年2月。

妻がようやく成人した。
待ちに待った成人の誕生日だった。


娘もいたため、妻は成人式にも行っていない。
二十歳の誕生日。うーんとお祝いしなければ。

旅行で一緒にカピパラさんみて。


そして時は流れ今年の誕生日。
誕生日付近に転勤があり書類の準備等に遅れが生じたため、誕生日の日に入居。

もちろんあたりはダンボールだらけ。
全然片付いていない。

今回はコンビニでケーキとお酒を買った。
妻はジュース。
娘は寝てる。
地べたに座ってたわいもない話をしながらまったりと。

周りが見たら豪華な誕生日と比べると質素。

ただ出会った頃の時の甘酸っぱい気持ちになれるような。そんな素敵な夜。

出会った頃だけでなく未来の、老後もこんな感じで過ごせるんだろうなぁと思える。

この床に座って飲んだ300円のお酒。

甘酸っぱい思い出。

幸せな老後。

妻が横にいるだけで幸せ。

過去も未来も大切なひとがいるだけで幸せ。

そんな素敵な乾杯でした。

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