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ありがとう。おにぎり。

今の職場に来てから人生で初めて夜勤をするようになった。
え?リハビリの人が?って聞かれるけどただの人手不足です。笑

夜勤だと施設に泊まっている方の夜と朝の食事を準備するのだけれど、献立は決まっていない、その日の担当が提供できるもの、その時に利用者が食べたいものを準備する!

この自由さが29歳独身にはえぐい重圧なのよ。笑

ママさんたちは何事もないかのように出汁の効いたええ香りのやつ作っちゃうからほんま憎たらしい笑

まぁそこに並ぼうなんておこがましいことで、すでに完成しているものを盛り付けるだけでも良いから、無理せずいこうと思ってやってた。

ただ、利用者さんの中には箸とか使いづらかったり片手しか使えない人もいるから色々工夫は必要なんですよね〜

僕が夜勤の時にはほとんどの確率で体の震えが止まらなくてずっと動いてしまう方が泊まっている。

スプーンとフォークで頑張って食べているけどやっぱ疲れるらしい。

何か食べやすいもの無いかな〜と夜中にじーっと考えてた。

麺類?丼もの?? 結局どれも食べやすくはならんか〜ってなった。

スプーンとフォーク使う料理はどれも震えて使いづらいよな〜ってなって、手づかみ、、、「おにぎりにするか」と閃いた感覚って訳でもなく思いついた。笑

自分が作れるものって言ってたけどいざ作ろうとしたら、え?人に出せるような形のおにぎり握ったことないって早朝に1人で慌て出す。

ほんで炊き立ての米が激熱すぎて母ちゃんたちどやってんの?!ってマジで思った。笑

なんとかかんとかで、三角とは言い切れへん塩むすびが完成してとりあえず海苔巻いて提供した。

食べやすさはどうやろ〜?とか、味とか見た目怒られへんかな〜?とかそんな感じのこと考えながら食べてるとこ見てた。

その利用者さんが一口かじった瞬間に「この握り飯めっちゃ美味い!!」って大きい声で言った。

嬉しさとまだ寝てる人おるから静かにしてくれよという気持ちがうわーって募ってなんでか知らんけどとりあえず立ち上がって、「そら僕が握ったんですもん」って冗談挟んどいた。笑

内心、死ぬほど嬉しかった。笑

なんか久しぶりに無条件に人から感謝を言われた気がしてほんまに嬉しかったし、その状況思い出してまだ嬉しい気持ちになれる。

その時から、夜勤で食事準備の時はなんかできることはないかな〜って考え始めるようになった。

最初は嫌やったのに、1回の経験でこんなに考えが変わる、成功体験って重要やな〜〜

無条件に、心の底からってのが良かったんやろな〜。

普段いい意味でも悪い意味でも感情は抑えてるから、ほんまに思って言った
ことも伝わってない時があるし、僕もこのくらいどストレートに気持ちを乗せて気持ちを言っていきたいな〜!

おにぎり1つで色んな経験ができました。これからも丁寧に握りやす。笑

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