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父からの教え

こんにちは、越です。

先日、日本へ帰国している間に親父に会ってきました。父は、長年銀行に務め、事業再生などに取り組んできた人で、以前アップした実録シリーズでも少し登場しています。

最近、コーチングを受けて自分を掘り下げる質問を沢山される中で、改めて自分の考えや行動に「父からの教え」が多分にあることを自覚したので、まとめてみたいと思います。

初めての人とは、1度は会う

父は、ニューヨークでの銀行員駐在時代に、昼飯を毎日違う人と食べに行ってたそうです。「新しい人と会って、損するのは人生の1時間。得する可能性は無限大」と教えられました。

私も新卒コンサル時代には全然余裕がなくやっていませんでしたが、タイで起業してからはご紹介を受ける機会も増えて実践するようになりました。
中には「オレの嫁の妹の旦那さんが今度行くらしく会ってあげて」など「え、ほぼ他人じゃん...ほんとにこの人と会わなきゃいけないのかな...」と初対面ではモチベーションが上がらないことも半分くらいありましたが、とにかく会い続けたのはこの教えがあったからでした。

短期的には「損する1時間の積み重ね」が響いたりもするのですが、数年単位の長い目で見た時には「続けてよかったな」と思っています。

「優しいヤブ医者」も「優しさのない名医」もいらない

これは、経営者が「人格」と「実力」の両方が必要、と説く際に例えでよく言われていました。要は「論語と算盤」みたいな話ですが、Googleの「Don’t be evil」や、二宮尊徳/内村鑑三の「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」に通じる考え方として、人生で一番はじめに染み込んだ例えでした。

子どもでも分かる話なので、いいな、と思います。

カネは“力(ちから)”で、カネを得るにはカネを使ってカネを稼ぐのが一番早い

これは、今も検証中です。
後者については確率論的にそうだろう、とは思っています。

カネに近い(金融業)ほど端的に言えば儲かりやすい、はその通りかと思います。
ただ、”カネ”が力であることはそうだと思いますがその力、特に影響力はどんどんコモディティ化してカネの相対的な地位は下がっていってる気がします。

法律よりも「天に恥ずかしくないか」で決めなさい

これは「ドラマのセリフかよ」と思いますが、本当によく言ってました。
銀行員時代に色々あったんだろうな、と察します。

具体例は文字で残せないのですが、僕もこの教えに従って行動してきました。
もちろん信号無視など日常の法律違反含めれば数えきれませんが、それなりの覚悟をしながら「でも、自分はそれで罰されても後悔はない」と思って決断したことが、特に経営という自分以外の人も巻き込む環境で多々ありました。

今は、法律が時代についていくことの難しさや、必ずしも自分が正しいと思うことのために制定されていないことなど頭で理解して正当化することも増えましたが、心から思って行動する原動力はここにあったな、と起業後しばらくして気付きました。

世のため人のために生きなさい、背中から拝まれる人になれ

これが一番、自分にとっては当たり前に根幹にあって、行動してきた根源なのですが、自分が思うほど当たり前ではなかったということに後から気付きました。

その難しさも痛感しながら日々もがいています。

【おまけ】
これは仕事・経営についてのことですが口酸っぱく言われていたので、備忘録に。

・自分のペースで仕事をするな
・「お客様」より「競合」を調べろ
・競合のいないことをやれ
・競合とは「今の競合」だけでなく「未来の競合」も含める
・強みとは「お客様が求めていて」「自社だけが提供できるもの」

父からの教えについては、知人から「あの教え、以前越さんに聞いてから、私も実践しています!」と言っていただくこともあり、何かみなさんの参考になれば幸いです。


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