82. 反資本主義/ Anti capitalismo
かなり、大仰なワードが出てきました。
こんなタイトルの本が書店に並んでいたら、
僕なら少し気になるけど、大袈裟だなあと思います。
装丁がいい感じなら、少し開いて、
目次や「はじめに」をさらっと読んで、
中身をパラパラ読んで、買うか決めると思います。
さて、山崎さんと話しながら、
この言葉は出てきたわけではないんですが、
いかに僕らは、「資本主義」という中毒にかかっているかをもう一度、
考え直さないといけません。
資本主義とは
生産手段を資本家・企業者の階級が所有し、
自分たちの利益追求のために労働者を働かせて生産を行う経済体制
だそうです。
おお、僕が今まで考えていた「資本主義」とは少し違いました。
とりあえず、お金中心的な考え方で、
なんでもお金で解決すること、お金が多くて、
お金を増やすことが正義、みたいなそんなことだと思っていました。
Googleさんが言うには、
資本主義では、すでにプレイヤーが決まっている、と言うことなんですね。
つまりは、「資本者・企業者」のマネーゲームの中に、
「労働者」が組み込まれていて、前者の利益を増やすことが目的の主義、
だと言うことなんでしょうね。
おお、なんて恐ろしい。
今まで書いてきた記事の中で、一番なんかやばいことを書いているような気がします。。。
そして、立場上は僕も前者の「企業者」の一員と言うことなんですね。
スタッフに給料を払わないといけないし、
オフィスの家賃を払わないといけないし、
パラ政府へ税金も収めないといけないし、
僕らの経済活動を止めるわけには行きません。
利益が増えれば、より良い生活ができるし、事業も拡大できる。
でも、これが幻想だとしたら?
これが、資本主義という罠にかかった僕らの中毒症状だとしたら、
どうなんでしょう。
生きていくうえで、お金は必要です。
本当にそうなんでしょうか。
そういった問いかけを与えてくれたのも、今回の山崎さんとの旅のテーマでした。
お金がたくさんあれば幸せ、
ではない。
というのはなんとなく理解できそうですよね。
しかし、お金はたくさん欲しい。
そんな矛盾が多くの人の頭の中にあると思います。
僕もそう思います。
実際、ミドリのような事業をしていて、
ビジネスがうまく行き、人も増えて、
売り上げも伸びていたら、嬉しい面もありますが、
規模が大きくなるにつれて、リスクや不安も増えます。
小規模の時よりも悩みが増えたことは事実です。
(解決するスピードは上がった)
山崎さんの最終日、ミドリでミニレクチャーをしてもらった時の話です。
話のテーマが段々とディープになっていき、
反資本主義的な会話の途中で、僕が山崎さんに質問を投げかけました。
「必要最低限なお金でも生活できることはなんとなくわかりました。でも、老後のことや、もし病気になってしまった時のことを考えると、やはりお金は多くあったほうがいいのではないでしょうか?」
この質問、結構まとを得ていると思いませんか?
僕は少なくともそう思っていました。一瞬。
山崎さんの回答は速攻でした。
「本当にそうでしょうか?それがまさに僕らがこのグローバルな資本主義の呪いにかかっている証拠なんです。」
この発言をしている時の山崎さんの顔は、
それまでの一週間の旅の中で、もっとも真剣な目をしていました。
自分自身の現状はさておいて、
老後の貯金3000万円がないと、
引退後はやっていけない。
病気になった時のために医療保険に
入っておかなければいけない。
大事なマイホームが火事になったら、
全てを失ってしまいます。
火災保険に入りましょう。
これら全ては資本主義(前者たち)が作り出した、
マネーゲームの罠だったのです。
おお、なんかすげえ胡散臭い話を平然と語るような書き方になってしまいました。
安心してくださいね。
明日しっかりまともな繋ぎを考えていますので!