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【第1回高専人会交流会】協賛企業インタビュー

あの大企業も協賛!「高専」ネットワークが今、ビジネスシーンで注目を集める理由

高等専門学校、いわゆる高専の卒業生が集う「高専人会」が発足しました。ただの同窓会にとどまらず、今後は現役生の起業や留学の支援といった活動に取り組んで行きます。

実はそんな「高専人会」発足の記念式典を、なんと14社もの企業がスポンサーとしてバックアップ。中には大手上場企業も名を連ねました。

なぜ今、「高専」の存在がビジネスシーンで注目を集めるのか?
高専の卒業生は、社会に出てどんな人材へと成長していくのか?
経済界が求める、高専への期待値とは?

協賛企業様のうち、当日ブース出店もいただいたプラチナ企業3社に、そのヒントを伺いました。

セブン銀行 松橋正明 代表取締役社長

最初にご紹介するのは『セブン銀行』。小売出身の“新しい銀行”としてリーチを広め、10分で銀行口座を開設できるなど、既存の概念に囚われないサービスを提供し続けています。
“高専出身”という松橋社長に、高専人会のスポンサーになった経緯を伺いました。

セブン銀行 松橋正明 代表取締役社長

-スポンサーになろうと決めた一番の理由を教えてください
僕は釧路高専出身です。母校や高専全体に今まで何もしてこなかったのですが、多少なりとも恩返しできればとという気持ちが強くなりスポンサーになりました。

-ご自身はどんな学生時代を送られたのですか
学生時代はとにかく勉強していました。40年前ですが、とにかく学校にこもって卒業研究に取り組んでいたのが高専時代の思い出です。機械工学を学んでいましたが、これからは機械とソフトウエアの時代がくると思い、ずっと「プログラミング」をやっていました。

-大学や普通高校と比べて、高専の魅力は何だと考えられますか
高専の在学期間は5年間。他の学校と比べてじっくり時間をかけて多様な技術を取得することができるのが大きな魅力だと思います。

-今後、高専人会に期待することを教えてください
高専人会をベースに高専に何か新しいこと、イノベーションが生まれてほしいなと思っています。今までになかった知の結合によって、日本全体の力が底上げされれば。高専の力で日本を元気にしてもらえると良いなと思います。


アルプス技研 鈴木健二 人事部副部長

精密機器から半導体、電子機器まで、「日本のものづくり」をサポートしている『アルプス技研』にも、今回スポンサーとして参加いただきました。
当日ブースにお越しくださった人事部の鈴木副部長にお話しを伺いました。

(写真右)アルプス技研 鈴木健二 人事部副部長

-スポンサーになろうと決めた一番の理由を教えてください
アルプス技研では、OBも含めて高専の卒業生が約100名活躍しています。この先もさらに高専の卒業生と一緒に日本のモノづくりを支えていきたいという思いと、アルプス技研をより深く知っていただきたいと、ご協力させていただきました。

-高専生のどのようなところが「活躍」につながっているのでしょうか
やはり高専生は在学中に実習や実験の経験を重ねていることが大きいと思います。早い段階から業務を理解し、即戦力として活躍している方が多いです。

-今後も高専人会との関係性は続けていかれますか
はい、今回のイベントに限らず、例えば「ロボコン」などのイベントの規模を大きくする時に協力したいと思っております。
アルプス技研も年に1度社内でロボコンを開催しています。高専生が競技に出場する際にアルプス技研から技術を提供したり、スポンサーになることも含めて何か協力できるのではと考えています。


さくらインターネット 田中邦裕 代表取締役社長

最後にご紹介するのは、国内のデジタルインフラを支える国産パブリッククラウドベンダー『さくらインターネット』。高専人会立ち上げのきっかけを作った一人でもある田中社長に、「高専人会」に求める役割を伺いました。

さくらインターネット 田中邦裕 代表取締役社長

-高専人起業家として、高専卒業生の印象と課題を教えてください
高専の卒業生は、ともすれば「都合のいい人材」になりがちです。また、高専生がやりたいことを表現できる会社が少ないと感じています。大手企業に就職しても、企画やクリエイティビティを実現するのは大卒の方で、高専卒の人は能力が制限されることも。
採用する会社側には、高専生は業務ができるということ以上に活躍できる可能性を秘めた人材であることを知ってもらいたいです。

さくらインターネットのプレゼンテーション

-ご自身も「高専卒」ですが高専の印象や、卒業後の進路について期待することを教えてください
高専生は可能性を秘めています。社会に出た時に業務ができるのはもちろん、それ以外の領域でも活躍できる人材だと思っています。
ですが、高専生がやりたいことを表現できる会社が少ないのも事実。社内ではともすれば「都合のいい人材」になりがちです。
高専生が卒業後才能を発揮できるように、専門的な業務以外の領域で活躍できる人材であることを企業側にも知ってもらえればと思います。


各社のプレゼンテーションを見守る高専人達

この度はインタビューにお応えいただきまして、ありがとうございました。
これからも高専人達の活動を応援していただけるとうれしいです!

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