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地方で住みたいと思っているITエンジニアのキャリアパスはシス監になることかもしれない

ITエンジニアの求人はほとんど都内に限られている
探せば全国にIT求人は確かにあるが、都内のものと比べて、わざわざ都内を離れてまで応募するような待遇のものは極めて少ない

つまり、IT業界で生きていると、都内勤務がほぼ確定のようなもので、都内で骨をうずめたい女性などはこぞってIT業界に来るべきだと思ったりする

しかし、世の中には地方を好む人間だっていると思う
やはり東京と比べて生活コストが小さいからだ

そして、生活コストは小さいのに、クオリティは変わらないケースが多いのである
例えば、大阪、博多などである
そもそもこの地域を地方というのはどうかしているが、今回は地方と呼ばせてもらう

となれば、地方暮らしの方がいいのではないのかと思う人もいるかもしれないが、しかし、当然地方は地方で、稼げる仕事というのも少ない
当たり前だが、その地域の稼げる水準に合わせて生活コストというのは釣り合うようになっているからだ

地方では、メーカーやインフラ、病院などが稼げる仕事としての代表的な地位を築いているが、どれもこれも危険な労働が伴う仕事である
IT系の仕事は危険が伴わなず、それらの職種と同じ程度かそれ以上に稼げるという点で非常に恵まれている職種だが、いかんせん首都圏を外れると全くと言っていいほど待遇のいい求人はなくなる

じゃあ、昨今はテレワークだからテレワークしながら地方に移住だ!と考える人もいるだろうが、これは理想論であって、現実的にはかなり厳しい働き方であるといえる

なぜならこの働き方をやっている人があまりにも少ないからだ
この働き方を許している企業も少ないし、NTTデータのように許していたとしても、実はみんな首都圏のそばで生活しているなんてことはざらにある
(まあデータは割と気楽に遠くに行けるらしいが)

遠くに移住したとしても関東の外に出る人はほぼいない
ギリギリで小田原や宇都宮、高崎くらいである
それでもかなり遠くに行ったね勇気あるねと言われるスポットである

どこぞの風のうわさで聞いたところによると、フルリモート民でちょっと遠くに住もうかな考えている人の間で人気なスポットなのが、茅ケ崎とか藤沢であるらしい

何かあっても普通列車で2時間以内に出勤できるというところがデカいらしい

しかも湘南の風が吹いており雰囲気もいいところである

サザンが好きなおっさんたちにはたまらない場所なのだろう

さて、このようにテレワーク前提IT企業に勤めたとしても勤務地から遠くに離れられるのはせいぜい、茅ケ崎までくらいである

ほとんどのIT系職種の人は武蔵野線でぐるっと囲まれたエリア内に住んでいる

残念ながら、IT人材は武蔵野線よりも外に住処を持つのが非常にハードルが高いのである

特に上司がかなり遠くに住んでいない限り不可能だと言っていいだろう
上司を差し置いてお前どこに住んどんねん、となるだろう普通に考えて

そして、残念なことに上司たちは会社が好きだったり忠誠を誓っているからこそ、あなたの上司ちゃんになっているのであり、そんな上司ちゃんが大好きな会社の遠くに住むことは滅多にないはずである

つまり、「首都圏IT企業勤め高収入かつリモート地方住み低コスト生活は最高だぜ計画」は机上の空論であることがわかる

多分上司ちゃんは定期的に会社に来るから、ずっと遠くにいると多分会社での居心地が悪くなると思うぞよ

残念ながら日本の大手会社は縦割りのピラミッド型の組織をしていて、上司ガチャに結構左右されるので、会社の居心地の良さは自分の上司の心象によってかなり影響を受ける
仮に君の上司が、幸いにも、仕事なんて下らねぇ~、会社なんてぶら下がってなんぼよ!コスパタイパ!ほらほら!部下ちゃんたちもコスパ・タイパを意識したたまえ!という考え方の人間でそれを社内で実践していたとしよう

おめでとう
晴れて君の思惑は成就するだろう

しかし、よく考えてみよう
コスパとかタイパとか言ってるやつが誰かの上司になれるだろうか???

つまり君の上司はよっぽど化けの皮をはがない限り、会社大好き!好き好き大好き!というスタンスを崩さないはずなのである
(本音は会社爆発しろとか思ってるかもしれないが笑)


よって、ITエンジニアは思ったよりも遠くに住むというのは難しいのだ
ましてや勤務地が首都圏にあって、自分の住処に関東以外の場所に置くなどということは不可能と言っていい
よっぽど頑張ってもせいぜい三島くらいである

しかし、会社を辞めたり転職活動を始めるにあたって、三島に住んでいたらどうだろうか?
あまりにも不利であろう

よって、関東外に住むことを決断している人の方が、実はよっぽど会社に骨をうずめるつもりで働いているということも見えてくる

意外だっただろうが、これがIT業界の現実である

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