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転職エージェントに数百万円のバリューがあるか否か?

はじめに

結論から言うとないと言っていいと思います
ただ、だからと言って存在価値がないかというと全く違います
価値がないと言ったのは人の転職の移動に数百万円の値がつくのはどう考えてもおかしいだろうという点であって、転職エージェント自体はものすごく転職者にとっては価値のあるサービスです

なので転職活動で転職エージェントは使う一択ではありますが、使い方がとても大事であるので、これから転職エージェントを使おうと思っている転職者は、そもそも転職エージェントはなぜ存在していてどのように儲けているのかについての仕組みを理解してから利用してから利用しましょう


転職エージェントとは?

そもそも論、転職エージェントを知らない人はいないと思いますが、ざっくり転職エージェントが何をやっている人なのかについて解像度の低い解説をすると、転職エージェントがやっていることはAさんをX社からY社に転職させる仲介を行うだけの仕事です

やっていることは単純で、簡単そうに思えるかもしれませんが、実際転職というのは自分の人生をかけた行為であるので、転職者も中途半端な転職をするつもりはありません
世の中には数多くのキャリアの悩みやし失敗があるので、転職者を最良のキャリアに導けるかというところが転職エージェントの大きなバリューになります


転職エージェントのメリット

そもそも転職エージェントを使うことは転職活動する者にとってはメリットしかありません
まず無料で使うことができます

無料で使えるエージェントが非常に多く質も高いので、まかり間違っても自分でお金を出すタイプのエージェントに頼むのはやめましょう
その選択肢をしてしまう時点で転職失敗の未来しか見えません

落とし穴はあれど、賢く利用すればメリットしかないサービスです

特にエージェントを使うことによって、自分自身のキャリアの健康診断ができます
またキャリアの広がり方の相談も行えます
普通、中長期的なキャリアの広がり方を自分自身で決めてそこを目指せる、予測するということがものすごく高度な技術、スキルとなるため、まず自力でキャリアの展望を描くというのは個人でやるには不可能と考えておいて過言ではないと思います
客観的な視点が入ることが非常に大事で、コレを友達以外で無料でやってくれるところがすばらしい点です
友達や家族などのアドバイスも主観が多く含まれてしまいますしね


また、仮に転職エージェントを使うことで年収が50万円や100万円でも上がったら、それはものすごい価値になります
使わなかった時よりははるかにキャリアアップに対する感性が磨かれるという点でやはり利用していた方が良い代物になります

また、エージェントを使えるということは企業側がお金を沢山かけられるという点で採用に力を入れているということの裏取りでもあります
中途半端な企業だとエージェントを使うことはできないので、エージェントを通すと必然的に大きめの企業にフィルタリングを通すことができます(まあ中小とかも使ってたから嘘かもだけど)


じゃあ、転職エージェント神じゃん

エージェントは転職者にとっては神のようなサービスですし、じゃあ企業にとってはデメリットが目立つのかと言われるとそうでもありません
むしろ、転職エージェントを介していると転職者たちを企業側も採用しやすいように加工してくれるので余計な採用コストをかけなくてもいいメリットがあります

win-winな完璧なサービスじゃんとなりますが、ただ一つだけ、ん?となる内容があります
それは、エージェントへの報酬が高すぎるということです


転職エージェントの成功報酬が数百万円って高すぎない?

そうです
転職エージェントの転職成功の報酬が高すぎる点が非常にモヤモヤとくる点です
やっていることは人を横に動かしていることに過ぎないので、どこに付加価値があってその付加価値の金額換算が非常に難しい分野ではありますが、数百万円もの金額が動くというのは個人の感覚からすると端的に言って高すぎでしょうと思われます

一言でいうとこの金額設定はバブルであると言えます
実態としては、その価値は十万円くらいだと思います

というのも、結婚相談所の成婚退会料は数十万円であり、こちらの方が個人にとっては人生における重大なパートナーをくっつけるという付加価値を持っているため、転職エージェントと比べてどちらの方がより尊いことをしているかは一目瞭然でしょう
付加価値としては明らかに結婚相談所の方が圧倒的なバリューを生み出しています

それにもかかわらず、価格に1桁以上の違いが出るのはターゲットが個人であるか法人であるかによるところが大きいです

ビジネスをやるなら、BtoCよりBtoBをやろうぜという典型例だと思います


エージェントの報酬を転職者に回せよ

以上の件を踏まえて転職エージェントの報酬は20万円くらいが適正バリューなのではないのかなと思います

そして、声を大にして言いたいのが、転職エージェントに渡っている報酬分を実際の転職者に還元しろよという点です
この労働者への還元をしないことが、転職エージェントの繁栄の根本的な原因だと考えられます

まあ、労働者に還元できない企業の事情というのも理解できます
これは元をただせば国が変な会計制度を作ってることに起因するのでしょうが、ただいつもあんなに経費削減云々を叫ぶ企業が転職エージェントにはポンと数百万円単位のお金を支払うのだろうかとも思ってしまいます

いつもは出し渋りをしまくる企業がエージェントにポンとお金を払うのが非常に不思議です
それなら転職者に転職一時金としてポンと渡した方が優秀な人材を集める戦略としてはよさそうですが、見渡す限りそれをしている企業は見当たりません
何故でしょう


おわりに

転職エージェントではなく、転職者自身にもっと企業は還元しろという話でした

世の中権利を主張したもの勝ちなので、自分は自分の権利を主張しますし、勝者にならなければ意味がありません
だから自分は社会で勝ちに行くことを考え始めています

しかし自分は自分のことしか考えられない人間ではありません
この世は変なことがまかり通っています
強くなって変なことを正していきます
そして最終的にすべての勝者になってこの世界に正しい秩序を作りましょう


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