見出し画像

わたしは飢えた怪獣になってしまった。

朝から記事を書いては消している。

最近、なんとなく調子がいいものだから、頻繁にnoteを更新している。毎日言いたいことが尽きないのもあったけど、ちょっと前に過去最高の「スキ」を頂いた記事の勢いがまだ残っているのだ。

やっぱり、一度「最高潮」を経験すると、もう一度その最高潮を味わうために人は躍起になってしまうものだなとしみじみ思う。私は他者からの反応を、胸の内の黒い水底で求めてしまっていた。

どうしたら評価されるんだろう。誰かの心から「スキ」を引き出すには?そんな事を考えては、書いては消して書いては消して。

結局朝は何にも思いつかなくて、「ダメだぁ」とブラウザを消した。

今、全然自然体じゃないのだ。「今のうちにユーザーの目を奪っておかないと」っていうプレッシャーとか、邪な感情が私の頭ン中をめちゃくちゃにしている。

今までは「無色な無職ですww死にたい(^^♪」とかヘラッヘラな文章書き殴っていても気にならなかった。誰かに届け、とか思ってなかったし。むしろ誰にも届くなって思っていた。てか届かないと思ってた。

でも、届いちゃった人がいるんだよな。だからいっぱいフォロワーいるんだよな。皆さん、本当にありがとうね。愛してます。

愛されたことがないと絶望している人間にとって、誰かに自分の作った怪文書が「スキ」だと言われるのはマジで天変地異で。

私は愛情という食べ物に飢えた怪獣なので、「オレ、エサ、モット、ホシイ」となっていく。インターネットから向けられる興味関心によってメキメキと成長し、いつしか手の付けられないとんでもない化け物になった。

そして今もなお、私は飢えた怪獣としてインターネットを徘徊している。餌を探して、怪文書を発信している。

本当はね、ずっとわかっていたんだよ。きっと私は怪獣になっちゃうって。それがずっと怖かったよ。自分が制御できなくなるのが恐ろしくて、ずっと怯えていた。

結局今だって、誰かに届くかもしれないという希望を一つ抱えて空を見上げてるんだ。怪獣になってしまった私。もうきっと戻れないねって、水面を見つめて笑うしかない。

これに関しては誰も悪くないのだ。ただ私が、怪獣の細胞を心臓に秘めてしまっていただけだから。私の事は今後ビオランテって呼んでね。

怪獣は何度も消えない傷をなぞって、怪文書を発信して、それを書いては消してを繰り返す。怪獣の孤独は永遠だ。

でもいつしか、怪獣は気付くかもしれない。

「本当に自身が求めているものはなにか」ということを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?