負けっぱなしの人生だったな

思えば、負けっぱなしの人生だったな。とふと思った。

中学は最悪だったし、高校の絵のコンクールで大賞は取れなかったし、恋にも散々負けたし、病気に負けて病んだし、就活も負けたし、経験のある大人にも負けたし、バイトもクビになったし。

毎度毎度、負けっぱなしだ。勝ったことなんか、殆ど無い。

多分これからも自分が思うような「勝利」を収める日は来ないんじゃないかとすら思う。

でも、負けっぱなしの人生でも別に良かったなって最近は思う。負けて泣いた分得たものは多かったよ。これはほんと。負け犬の遠吠えかもしれないけどね。

それでも、負けっぱなしだから、人に対していつも尊敬の念を忘れないようになった。負け続けてるから、勝ち続けてる人の姿勢や、負けてくじけた人がつぶやく言葉の美しさがわかる。

皆、生きてるだけですごいんだよって、薄っぺらな言葉だけど思うのだ。負けた人間の目線から見たら、世界はいつも悔しいほど輝いてるのだ。

あとね、実は、「また勝てなかったよ!」って大きく笑うのが好きになってきたんだ。こてんぱんにされて、涙が出そうになっても、ていうか悔しくて泣いちゃっても、最後に笑えたらそれでいいやって思ってきちゃってる。

戦い抜きたい。どんなときも。ボコボコに負けても、泣いても、自分を戦友として讃えるのは忘れたくない。

それがなんとなく、今流行りの「自己肯定感」ってやつに繋がるんじゃなかろうか。いやしらんけどな。ガハハ。

明日も、どんなにクソほどボコボコにされて泣いちゃっても、最後は笑えたら。綺麗事が本物になるまで、私は笑って泣き続ける。

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