見出し画像

俺の毎日2 Every day is a new day.

沖縄シーカヤック・ツアーのオリジナルチームTシャツを2018年から2020年まで3年連続で作った。これには理由がある。

まず、何故Tシャツを作ることになったか、それからか話そう。
1986年から、俺は野田知佑さんの影響でファルトボート(組み立て式のカヤック)を購入し、川下りをしていた。それは楽しかった。その後、1990年代になるとカヌーツアーはブームになっていた。一方海でのカヤックもこの時期から国内で知られるようになっていた。
次は海だなぁ。南国のコバルトブルーの海を疾走するカヤック、まるで空を飛んでいるようだ。そんな妄想を膨らませていた。

画像1

写真、日本のファルトボートの黎明期のフジタ製のカヤック。

流石にシーカヤックを自力でやるほど時間も能力もないまま、2000年問題も空騒ぎで終り2001年を迎えていた。仕事仲間のYさん
「いけさん 夏に沖縄行かない?」と誘われた。
「いいねぇ」俺はここで思い出した。
「シーカヤックとかどう?」
「いいんじゃない」

早速、未だにWindows95のままのパソコンを使ってインターネットで情報収集した。
そして当時は珍しいシーカヤック・ツアーを専門にしている沖縄の「BigBay」を発見。
「これはいいなぁ、希望にぴったり」
俺は「BigBay」の親分のOさんにメールを出す。
Oさんは、脱サラし、故郷沖縄でのシーカヤック・ツアーを1999年に始めたばかりであったが、Oさんは、商船学校でのベテランで、外洋や万座毛の洞窟とかに連れて行ってもらい、初めてのツアーをYさんと他の友達2人と楽しんだ。

画像2

写真、万座毛の洞窟内、BigBayのスタッフのM女子。

「BigBay」にお世話になって以来、一緒に行ったYさんは、毎年「BigBay」でシーカヤックに乗り続けていた。そして沖縄で仲間を増やしていった。一方、私は、所帯持ちで小学4年を筆頭に子供3人。2002年に会社を辞め、転職など怒濤の人生まっしぐら。シーカヤックには全く行けなかった。
子育て、親の介護、家のローンなど数々の瀬、荒波を沈(カヌーで転覆)もせずに乗り越え、月日はあっという間に過ぎ去った。

あれから17年、2018年になり、介護していたお袋も春に永眠、子供達も上の2人が社会人となっていた。ようやく自由になったと思っていた頃、Yさんが、かなり久しぶりにツアーに誘ってくれた。
「そろそろ どう?」
「いいね、いこう、いこう」せっかくだから、かみさんも同行する。

沖縄でのシーカヤック・ツアー、久しぶりだ。まだぎりぎり30代だった俺も還暦を過ぎた。色々なことを記念して、Yさんの提案で、チームTシャツを作ろうと言う話が持ち上がった。
「いいね、でもデザインは俺がするの??」
「当然でしょう」

パソコンはWindows10になったが、デザイン系のソフトは入ってないので、PDF変換ソフトとPowerpointで作ることにした。なんとかなるもんだ。

画像4

写真、久しぶりのシーカヤック。台風明けで海は荒れていた。無人島で昼ご飯とシュノーケリングをしたのだが、そこで台風で浜に流れてきた人間の白骨死体を発見する。そんなオマケもついた。

画像4

写真、万座毛の断崖の下にある洞窟での写真を元にデザイン。海で着ることを前提に速乾性の素材と色抜けしても良い感じのネイビー色とした。
その後、シリーズ化して、デザインを代えて2019年、2020年版も作成している。
今年はコロナ騒動で夏も過ぎてしまったが、来年はさて、どうしようかね。

画像5

2020年度版、“Every day is a new day.”「毎日が新しい日なんだ」
アメリカの小説家、アーネスト・ヘミングウェイの『老人と海』の中の言葉を入れた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?