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個人的な子供の教育の話3 保育園と幼稚園の違いから考える

三つ子の魂百まで
現在、就学前の子育てと言えば、保育園がメインストリームとなっている。
最近は保育園のニュースばかりだ。でも教育という側面からみると、保育園は教育の場ではない保育の場だ。

保育園と幼稚園の違い
保育園では子供達を保育士が受け持つ、 厚生労働省の資格だ。
一方幼稚園は教育者 文部科学省の資格となる。
保育園と幼稚園では主とする仕事において、複層はするが保育と教育の違いがある。

保育園では子供の能力を伸ばすなことは目的ではない。躾も最低限となる。色々な子供達を1才から預かって、つつがなく育てること、何とか怪我もなく保育して時間になれば家庭に戻す。
当然人格形成などもメインの仕事ではない。それでも保育士さんは頑張って、オムツトレーニング、食事の指導、友達との付き合い方とかを教えてはいる。
こんな事は、昔は家庭でしたことだ。しかし、1才から5才まで、保育園に預けて長時間すごしていれば、家庭での躾も教育も難しいと思う。

幼児教育の大切さ
スポーツ選手の例として、選手としての基礎固めは幼児期から始める必要がある。また人間としてのその後の人生を決める特質を見極める事が出来るのも3才位までだ。
三つ子の魂百まで この諺の通りだ。
幼児期に人(脳)の基本形成が出来上がる。これは定説で、脳の発達に関係するニューロンの数が1歳頃でピークを迎えて、3才頃まで大切に育てる必要がある。
日本の将来を考えると、この時期の教育はもの凄く重要なはずだ。

オリンピック選手、芸術家、科学者、傑出した人々は、親が幼児期に意識的に特別な教育をしている。
将来素晴らしい業績を残す人は幼児期に、故意か偶然か、何らかの特別な教育がされている。

小学校において、保育園卒の子供の入学が増えるにつれて、座っていられない、私語を止めない、人の気持ちが分からない野性児が多くなった。
学校で座って静かに授業が受けられるまで教育するのにかなりの日数を強いられている。
いい大人になった大学生に起業家になれとか言うより、人の話を5分程度は、座って聞ける子供を育てることが先では思う。

私が大きく影響を受けている養老孟司さん、宮崎駿さん達も幼児期の教育の重要性を昔から言い続けている。
また幼稚園の経営にも自ら関わっている。それは危機感からで、幼児教育の抜本的な問題に気づいている。

子育ては長期事業計画
私の場合、平成5年に長男、7年に長女、11年に次女が生まれている。妻は平成5年から専業主婦となる。普通のサラリーマンの私、この時点で、貯金は300万円程度。将来は不安しかなかった。

それでも子供達は、皆3年保育の幼稚園へ入学させた。幼稚園は私学なので、想像よりお金がかかる。また家の伝統として、スイミングスクールにも通わせた。
末っ子が生まれた時、流石に危機感を覚えた。このままでは生活がやばくなる。
私は不安を見える化した、将来の計画、30年間の人生の工程表を取りあえず作ってみた。
そして出来るだけそれに沿った行動を取っていった。

結婚当初から、素敵な住まい、金を使った豊かな生活は諦めていた。
横浜の僻地にある古い公団に住んだ。家賃は5万円、エアコンも付けない。
駅から遠く3キロあったが、里山が迫っており自然は豊かだった。
そこでトライアスロンの練習もかねて走った。林道も沢山あったのでマウンテンバイクでも走り回った。
子供達の遊びは虫取り、魚獲り。近所の里山でのマウンテンバイクの練習、探検散歩だった。

子供が小さい時は、食費がかかることもなく、なんとかやり切っていたが、
転勤などで会社に生活が乱されてつつあった。
そこで、末っ子が幼稚園入学時までに転職をした。その辺り話はまた書きたいとおもうが、基本は子育てと教育に妻と私は全面的に労力を注入していた時期だ。
それは今思えば、子育てにおける色々な事象とアイディアを考えることで、親を成長させてくれた。また子供時代を追体験させてもらいおおいに楽しんだ。

親はまだ若い時期に、子育てに注力してもいいのではと思う。私は仕事よりやりがいがあった。会社やお客は期待を裏切ることが多くある。子供達にははいつかは感謝される。
子育ては実務的に思考すれば、資金ぐりから、居住、教育、多方面における長期事業計画みたいなものだった。仕事にも役に立つ。

仕事が出来ると思っている人間には是非やってみて欲しい。
しかし、相当に忙しいし、工程は綱渡りなので若い時代にしか出来ない。
幾度か躓いても、女も男も30代なら再出発すればいい。それが出来る時代になりつつある。

少子化対策と教育の乖離
確実に再度出発可能な国にする。それが少子化来策の一番だと私は思っている。今の所、子育て支援は、人口減少で労働力として女性を会社で働かせたいだけのインチキ臭い政策と思えるものが多すぎる。

国も支援を受ける側も子育て支援を間違えているように思える。支援とは子供の保育だけではなく、未来の単なる労働力ではなく人材を育てることだ。高校、大学からの支援では遅すぎる。
何でも無料とか金を配るとか、選挙向けの愚策だけになっている。

解決策として、フィンランドの保育・幼児教育。
フィンランドは共働きが基本で、保育園と幼稚園が合体したような自由保育を目指している。全て国営だ。
私は仕事で2013年頃2度ほど、ファインランドの学校視察をした。その時、教育関係者のレベルの高さに驚いた記憶がある。教師の国でのステータスはかなり高い。
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