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個人的な子供の教育の話4

少子化対策には「天使のくれた時間」が必要

絶滅危惧種
2016年、大阪市立中学校の校長が全校集会で、
「女性にとって最も大切なことは子供を2人以上産むこと」と発言した。
メデイアの一部が「価値観の押しつけ」と騒いだ。だけど抜本的な少子化対策はそれしかない。
それと子供は価値がないのだろうか、人類にとって最も価値があるものだと思う。

2019年から中止していたバンドの練習をようやく再開した。バンドメンバーが、私以外医師と医療従事者だったので、なかなか活動が難しかった。ようやく再始動だ。
皆さん小児科の医師なので、日本の少子化の問題は深刻に受け取っている。
小児科は大学病院でも力がなくなっている。産婦人科も消滅している。

今の日本人は動物で言えば絶滅危惧種。
日本の人口分布図と未婚率、出生率を見れば普通に分かる。
現在の少子化は危険値を超えている。また世界的に1970年代と比較して、男性の精子は60%程度まで減っている。少子化は想像以上に加速すると思う。

お金がない、将来が見えない
少子化の原因として、お金がないから結婚しない、子供を作らないというステレオタイプの意見が多い。
子育てにはお金がかかる。教育費は特にそうだと思う。それでも一概にお金だけの問題なのだろうか、少し考えてみる。

私には子供が3人いる。皆成人しており、子育ては終わっている。その実体験からの話だ。

私は33才で結婚した。当時はモトクロスレースを引退して、トライアスロン、カヤック、マウンテンバイクをやっていた。さらに冒険クラブも作っていた。仕事以外でも趣味で手一杯状態だった。
また子供も嫌いだった。さらに結婚やその後に必要となるお金なんか無かった。実家住まいで、貯金も300万円程度。
つまり、お金がないから結婚しないと言える状態だった。

しかし、本当に偶然、私を好きになった女の子がいた。女性との付き合いなんか忘れていたが、久しぶりに彼女が出来た。
彼女は今で言うリボ払いのような借金を抱えていた。私は日本銀行勤務していたお袋に、お金の基本は叩き込まれていたので、この危険な借金を一括返済してあげた。そして結婚した。

お互い余りお金もないので、横浜のチベットと言われた交通の便は悪いが自然豊かな公団住宅(団地)に格安で入居して、新婚生活を始めた。
車も中古車(レオーネワゴン)を弟の友達からを格安で購入した。それまではバイクの二人乗りだった。

そして36才から子供が3年ごとに3人出来る。「参った」と言うのが当時の気持ちだった。すごろくで振り出しに戻った感じだ。

ある上司に、「将来不安だ」と言うと、名言が返ってきた。
「大丈夫だよ、何とかなる。子供がお金を持ってくるから」
この時は意味が全く分からなかったけど、今は分かる。
親は子供のために努力する。一生懸命働く。誰かの為に生きる時、人は大きな力を発揮する。
今の若い子はダンボの耳で情報を聞き過ぎて、始める前からびりびり過ぎだと思う。

天使のくれた時間を観てほしい
最後に私のイメージする少子化対策は心の教育だ。
家族が幸せだと思えるイメージを国が創り、キャンペーンする。お金中心の政策ばかりせず、幸せな家庭を築ける土壌を作って欲しい。

何でもお金に換算する世界では何もかわらない。今のような市場主義である限り、儲からない子育てはありえない。
それに唯一対抗できるのは愛しかない。幸せな家族しかない。
映画 「天使がくれた時間」がその理由の回答かもしれない。
観る度に泣いてしまう。ティア・レオーニが可愛すぎる。ニコラスもいい。

天使がくれた時間


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