そもそもDNAってなに?(余談)

皆さん、お疲れ様です。
ころころです。

こちらでは「そもそもDNAってなに?」という記事について、少し専門知識を含めて、適当に余談を書かせてもらいます。

・DNA以外で構成される遺伝子

前記事では、「全ての生物の遺伝子がDNA」と書いたのですが、DNA以外で構成される遺伝子があるんです。
少し矛盾があるように思えますが、「生物以外の遺伝子」を考えると、これは正しいんです。

「生物以外に遺伝子があるの?」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
ウイルスの一部がその代表例です。
(生物の定義は様々ありますが、ウイルスは自分の子孫を自分で生み出せないことから非生物とされます)

例えば、コロナウイルスやインフルエンザウイルスの遺伝子はRNAという物質で構成されています。(Ribonucleic Acid、リボ核酸)

それでは、多くの生物が使用するDNAではなく、RNAを遺伝情報として使用するメリットはあるのでしょうか?
それはウイルスならではの理由があります。

その理由の1つとして、RNAはDNAより変異が起こりやすいということが挙げられます。
ウイルスはたくさん変異することで、生存競争を勝ち抜こうとしたのでしょうね。
(感染される側の私たちにとっては非常に厄介ですね…)

・DNAの長さと生物の複雑さ

前記事では、「生物間でDNAの配列や長さが異なる」と書きました。
今回はDNAの長さについて考えましょう。

一般的に、長いDNAを持つ生物ほど複雑な構造をしています。
(フグやアメーバなどは例外として…)

このことは何となくイメージできると思いますが、理由があります。
DNAが長いほど、できることが多くなるからです。

単純に遺伝子が多いということもあると思いますが、
遺伝子以外の領域が遺伝子発現の調節に重要な役割を担えるためです。
この領域がエンハンサーなどとして働くことで発現調節ができ、より複雑な構造になれたということなんですね。

(ちなみに、途中で挙がったフグやアメーバのDNAには遺伝子以外の領域が極端に少ない or 多いことで有名です)

・DNAが顔や性格を決めている?

最後に、個人間のDNA配列の違いについて考えます。
この時に話題に挙がりやすいのが、一卵性双生児です。

一卵性双生児の方々は顔や性格が似ていることが多いです。
また、一卵性双生児は1つの受精卵が分裂して生まれるため、DNA配列が同じです。

一方で、二卵性双生児は必ずしも顔や性格が似ているわけではなく、DNA配列も異なります。

このことから、DNA配列が顔や性格を決めているという仮説のもと、
DNAから顔を予測するという研究もおこなわれていると聞いたことがあります。


こんな感じで、記事に余談を付け加えて書いていけたらと思います。

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