そもそもDNAってなに?
ころころと申します。
大学院時代に生物学、特にDNAに関する研究をしていたので、初回記事はDNAについて話をしていきます。
DNAって勉強だけでなく、普段の生活でもよく耳にすると思いますが、
「そもそもDNAってなに?」と聞かれて答えられる人は決して多くないと感じます。
ふと、私の家族に聞いても答えられませんでした。
そこで、今回は「DNAって簡単に言うとこういうものだよ」という感じで書いていきます。
もしかしたら、俗にいう遺伝やPCR検査などの理解にもつながる(?)話かもしれませんね。
1. そもそもDNAってなに?
初めに、DNAとはDeoxyribonucleic Acid(デオキシリボ核酸)の略で、核酸と呼ばれる物質の1つです。
ちなみに、DNAは私のアイコンのように螺旋状の形をしています。
この形、すごく神秘的で惹きつけられますよね。(個人的な感想です)
このDNAこそが遺伝子の本体であり、生物としての特徴が決定されます。
面白いことにヒトだけではなく、全ての生物の遺伝子がDNAなのです。
ワンちゃんやネコちゃんから植物、細菌までDNAを持っています。
(ウイルスはDNAを持っていない場合があります。そもそもウイルスが生物かどうかはおいといて…)
こんな感じで、種を種たらしめることから、DNAは「生命の設計図」などと呼ばれています。
皆さんがヒトとして存在しているのは、ヒト特有のDNAを持っているからなんです!
2. DNA配列
私たちがヒト特有のDNAを持っていることは分かっていただけたのかなと思います。
ただ、同じDNAなのにヒトと他の生物ではなぜこれほど違うのでしょうか?
その答えは各生物が持っているDNAの配列が違うからです。
それでは、ここからはDNA配列について説明します。
DNAはA、T、G、Cの4文字から構成されていて、この並び方のことをDNA配列といいます。
ヒトの場合、ATGCATGC…みたいな感じで約60億文字が並んでいるんです!
説明が遅くなりましたが、この並びのうち、意味をなす部分が遺伝子と呼ばれます。
この並び方や長さがヒトと他の生物では違うため、姿かたちや特徴に違いが現れます。
DNA配列がいきなり変化することは突然変異と言われます。
これが親から子へ受け継がれることで、ヒトのDNAが少しづつ違うのものになっていった、つまり進化していった結果がこの違いなんです!
一方で、似たような生物同士ではDNA配列も似ているんです。
例えば、ヒトとチンパンジーでは98.8%が同じらしいです!
それではヒトは全員同じ配列のDNAを持っているのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません!
個人間でもDNAには少しずつ違いがあるんです!
3. 個人のDNA
皆さんはDNA鑑定というものを知っていますよね。
(親子鑑定や犯罪捜査で活用されるアレです)
これは個人間のDNA配列の違いを調べることができる方法です。
逆に言うと、同じヒトであってもDNA配列には違いがあるので、この手法を活用できるんです!
実際には、ATGCATGCATGC…と
ATGCATACATGC…のように個人間で少しずつ違いが見られます。
DNA鑑定ではこの微妙な違いを調べています。
このように、同じヒト同士でも全く同じ配列というわけではないんです。
十人十色というか、生物学的な個性とでも言うのでしょうか。
面白いですね。
4. まとめ
今回のまとめとして、
・DNAは私たちをヒトや個人として存在させるもの
ということが分かってもらえたと思います。
とまぁ、私が年の離れた弟に説明した感じで書かせてもらいました。
ただ、かなり単純化して話してきたので、知っている方々には物足りない記事だったかもしれませんね…。
(また、少し解釈がズレているところもあるかもしれません)
それでは…
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