【第6話】蜂の巣退治。という遊び
小学生の頃、僕は蜂の巣を見つけると、ついついちょっかいを出したくなる衝動に駆られて、何度かとんでもない目にあった事もある。僕のそんな衝動は、蜂にはとんでもなく大迷惑極まりないことだ。雨の日も晴れの日も関係なく毎日せっせと巣作りに励み、ようやく完成か、みたいなタイミングで、仲間や子供を守り育てる大切な場所を全て、一瞬で壊され全てを失うのだから。もはや僕は悪魔と呼ばれても過言ではない。
蜂の巣を見つけると棒で突いて壊す、と言うとんでもない命を粗末にする悪ガキだった。もちろんその代償も痛いほど受ける。そういう経験を散々積んだお陰で、今では蜂一匹殺せない身体になってしまった(というくらいに反省している)。
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〜シタール奏者伊藤公朗人生の反省文〜
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