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「茶色のアレ」だけと思ったら大間違い!【台湾烏龍茶事情】

あ、みなさん「う◯こ」の話じゃないですよ!?

前回、タピオカミルクティーについて書かせていただいた折(→本場のタピオカミルクティー求め…台湾のあの街へ!)、台湾の名物といえば烏龍茶であること、そしてタピオカミルクティーは当然「烏龍茶にミルク」である、という展開で、烏龍茶について若干のウンチクをたれたところでしたので、そこに続くかたちで、今回は台湾の烏龍茶事情について書かせていただきたいと思います。




「烏龍茶イコール鉄観音」にあらず!

みなさん、烏龍茶って一種類しかないと思っていません? たとえばあのサン◯リーの。笑

私も台湾デビュー前、まさにそうでした! 流石にホテルや中華街の中華料理店では、ペットボトルではなく、ちゃんとした茶葉で出てくるでしょうが、そこでだって、そんなに烏龍茶に注目することはないかと思うんですよ(というかそれ以前に、日本だとジャスミン茶を飲んでしまうので、そもそもお店で烏龍茶って飲んだことがほとんどないという説もあるんですが)。

ところが、違うんですよ。あのね、台湾に行くとまず、ホテルにはティーバッグが2~3種類あって、そのほとんどが烏龍茶です。高級なホテルであればあるほど、絶対そう。紅茶があったとしても台湾産です。

ちなみに、煎茶が発酵度ゼロ、そこからちょっと発酵させたのが烏龍茶、完全に発酵しちゃっているのが紅茶、っていうわけなのですが、煎茶が紅茶化するまでの「途中段階」である烏龍茶に至っては、発酵度が15~80%と「ほぼ煎茶寄り」のものに始まり「ほぼ紅茶」な烏龍茶まで、バリエーションが多彩! 我々日本人に馴染みのある鉄観音は発酵度50%くらいの、ちょうど中間をとった感じなのです。

母と宿泊したマンダリンオリエンタル台北に置いてあったのはオール阿里山産!
烏龍茶2種類と紅茶1種類。
一人旅の常宿、レ スイーツ台北チンチェンのミニバーも、緑色寄りと茶色寄りの 香り豊かな烏龍茶が2種類。

で、試しに一つ、開けてみて、出てきたお茶が、緑色w

オークラプレステージ台北にて。


マンダリンオリエンタル台北のレストランで出てきたのも、緑色!

え、緑茶!? でも飲んだら煎茶とは違う。この、緑ぃのも、しっかり烏龍茶なんですよ! 発酵が進んでいないものは、ちょっと緑茶寄りの、茶色なんです! 

ちょっと発酵が進むと、こんなふうにして、淡い茶色になるわけです。

 レ・スイーツ台北チンチェンにて。

そんな背景を感じつつ、初めて台湾で烏龍茶を飲んだ時は、美味しすぎて衝撃を受けたわけですが、お茶発祥の地、中国の一般的な烏龍茶は、煎じると茶色い、いわゆる日本で飲むあの色なのに対し、台湾茶の主流の一つである、発酵が進みきっていない、緑~薄茶色の烏龍茶はコレまた、緑茶でもない、いわゆる烏龍茶でもない風味で、本当に美味しい! 以来、私は「緑の烏龍茶」にどハマりすることになり、今でも台湾に行くたびに必ず買って帰るほどの大好物となったわけです。


「発酵度」「産地」がキーワード!

「緑ぃ寄りの淡い黄色の烏龍茶」レベルで、私が一番ときめいちゃうのが阿里山の高山茶。やっぱり阿里山と聞くと台湾!となるし、高山茶ってのがまた、日本にない製法でソソられるじゃないですか。緑ぃのはホテルに置いてある率が高いですし、そこからちょっと発酵が進んだ的な、薄黄色のものは、先日、台湾のファミリーマートでペットボトル化しているのを発見してしまい、コレまたどハマり!

さらにさらに、前回、タピオカミルクティー発祥の地であり、かつ私にとってはデビューの地ともなった台中は宮原眼科さんの「宮原タピオカミルクティー」のベースがアッサムと、台湾の烏龍茶といえば!の「東方美人」とお伝えしました。

この東方美人茶というのが、発酵度80%の「ほぼ紅茶」とも言える烏龍茶! しかも、ただ発酵度が高いというだけでなく、ウンカと呼ばれる害虫に「わざと噛ませて“被害に遭わせた”茶葉」で作られている、という希少価値高めなシロモノ。 そうすることで、紅茶に近い味わいに蜂蜜のような香りと果物のような甘さ​​がプラスされるのだそうで! どうりでミルクと合ったわけだ。

お恥ずかしながら、台湾通を自称しながら、これが東方美人茶デビューとなった私、この1ヶ月後、2月の台北滞在で改めて「ストレート」で飲み、今まで味わったことのない上品さと、その名にふさわしいオリエンタルな気品あふれた香りにすっかりどハマりしてしまい、ティーバッグをしこたま買って帰ることになったわけです。思いっきり写真撮り忘れましたが、この東方美人茶の色が鉄観音と、紅茶の中間くらいの深めの茶色。

この、紅茶でもない、いつもの烏龍茶でもない!?独特の風味と、希少さがたまりません。今まで緑色寄りの高山茶ばっかりだった私に「新たな風」を吹き込んだ存在となりました。

そんな烏龍茶ですが、ホテルのお部屋やレストランで味わう以外に「どこで買って帰るのか」?


ものぐさな私はいつもこちら、

「茶芸館」もいいけど、お手軽ティーバッグ買いも◎

これ、もう、10年前(!)、フリーランス元年に台湾デビューした時に、行ったんですよ、茶芸館。

で、調子こいて茶葉と茶器セット、買いはしましたけど、まあ、おおよそ、家ではやらないよねw

なので2回目以降、ティーバッグを買うようになりました。

お気に入りは台湾の永康街というエリアです。たまたま、ですが、好きなブランドが集結しているので。

一番のお気に入りブランドは、女子にはたまらない、オシャレでハイソなお茶ブランドがこちら、

『CHA CHA THÉ』

桃園のalfarホテルに備え付けてあった、ベーシックなライトロースト=緑烏龍茶(お店で1つ33元)

やっぱり緑! 緑ウーロン、最高!w

このブランド、台北市内各所で、カフェ形式や、レストラン形式と、バリエーション豊かに営業されているようなのですが、永康街でショップを発見!

オシャレな店内!


店内に入るとすぐ、試飲のお茶(この時は鉄観音)と、パイナップルケーキをふるまってくださいます。


バラで購入可能なティーバッグは、やっぱりベーシックな台湾烏龍茶である、この4種から。

左から文山包種、高山茶、東方美人、凍頂烏龍(=いわゆる我々のよく知る烏龍茶)


一番のお気に入りは水色の高山茶! でも今回は、ピンクの東方美人もゲットしちゃいました!(38元)。お値段的に、自分用です(ニヤリ)。


もう一つ、今回初めて開拓したのが、お気に入りの常宿「レ スイーツ台北チンチェン」に備え付けてあったブランド『京盛宇​​』。こちらも永康街にショップがあります。外観がカワイイ!


お店のお姉さんたちが、日本語でわかりやすく説明してくださり、安心して買い物ができました。


時期が時期でしたので、旧正月限定パッケージなども!

このお店、ありがたいことに『サニーヒルズ』のパイナップルケーキも置いてある! 言わずと知れた台湾で一番美味しいと評判のブランドで、パイナップルケーキ、実は少し苦手な私も、ここのなら!というクオリティーですが、本店の場所がちょっくら不便でして。

試食できなくても良いのなら桃園空港にもお店があるにはあるのですが、そもそも台北に行くときは松山空港ユーザーなので、桃園空港のお店はほとんど使いませんし、ってな私にとって、ここ永康街で『サニーヒルズ』のパイナップルケーキが手に入るというのは、朗報すぎました!

お値段的に、先出の『CHA CHA THÉ』よりも安いですので、バラマキ土産にもいいかもです。


ちなみに永康街は、あの日本でも多店舗展開している、小籠包が看板メニューの点心料理店『鼎泰豊』の本店があるところですので、『鼎泰豊』ついでのお買い物なんてのもいいと思います!


「完全アウェー」な台湾が楽しい!

海外旅行、ったって、韓国は私にとって「国内旅行の延長」でしかない一方、「韓国が寒い真冬の“避難”先」である台湾は「漢字はわかるものもあるけど、やっぱアウェー」が楽しい。
韓国がコーンのヒゲ茶なら、台湾は烏龍茶! 普段、日本ではジャスミン茶ばかりで滅多に烏龍茶は飲まないですが、台湾だとすごく美味しくて、たくさん飲む&買ってしまいます!

台湾ならではのビックリ体験、まだまだ続きますよ~! お楽しみに!

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