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ポメラで打った文書を校正する Wordの校正機能を利用する

ポメラで文章を書くことが習慣になり、アウトライン機能を使うことによって、それなりの長さの文章を書くことが出来るようになってきた ような気がします。

ポメラで原稿のほとんどをつくってからnoteに記事として流し込むのですが、思索は最初は2,000~3,000文字程度のものが多かったのですが、近頃5,000字程度のもの が増えてきました。

記事の一回の文字数が少しずつ増えてきている


これぐらいの長さになってくると一気に書けることはまれ で、構想は1日で出来ても、そこから少し熟成をかけて、下書きに数日間、そして推敲に数日間掛けることが普通の光景になってきました。

実働時間としては、構想は1日(早ければ30分程度、時間がかかれば1時間程度)、下書きは2,3日(最大でも合わせて3時間は掛けていないです)、推敲(1時間弱) それほど長くはないですが、あくまでも趣味としているので日数計算で行くと時間がかかっているように見えます。

自分の知的生活を充実させてくれる根源の一つであるアウトプットはある程度量も必要と考えており、一つの記事に時間を掛けずにいい記事が量産できればいいのですが、それは難しい と考えていますし、あまり狙っていません。

原稿執筆の時間短縮は狙うつもりはあまりありません


例えば職場で書く文章の場合、書かなければいけないところ、書かなくてもいいところというのは決まってきます。あと、商品の知識などバックグラウンドになるものもそれなりにあるので、もちろんあえて確認の意味で調べることもしますがこちらも問題になりません。

理解しやすい文章を作成するという意味では文章の骨格というか流れが一番注目される ところになると考えます。

ですので、職場の文章を書く場合はいったんポメラのアウトラインモードで構成をしっかり考えます

これはnote記事と同様に真剣にやってもある程度フォーマット的なものがあるので、それほど時間はかかりません

それを元に自分の持っている商品の知識や書かなければならないことを頭の中で反芻しながら文章を作ればいいのです。

構成さえ出来てしまえば、後は脳内のある程度のひな形をテキストに(ある程度事務的に)入力するという感じになります。ですのでそれなりの漏れがなく重複もないこぎれいな文書が簡単にできるというわけです。

note記事の場合は、思索や書評がメインにしています。内容としては仕事に関係の無い内容も多いですし、実際読書したり思索したりすることによって、自分にとって新しい考え方やストーリー等を紡ぎ出す わけで、これは創造的なものです。

ここでは新しい考え方やストーリーが一番重要 なわけで、これを作り出すために時間を一番たくさん投入する必要があるわけです。ですので、時間短縮を企業でいうKPI(Key Performance Index;重要業績指標)にしてしまってはいけない ということです。

以上のようなことから下書きの場面ではそれなりに「ゆっくり急いで」(あまりゆっくり考えても仕方が無いので)、作成するようにしています。

創造する過程なので、頭が熱くなってしまうこともあり、冷却期間をおくことが必要にもなります。そのようなことで数日かけて記事を作成するということになるんだと思います。

出来た下書きは、ラフなものである

自分で推敲をしてからnoteに記事を流し込んだり読書ノートを読んだりしていたのですが、書きっぱなしの感が否めませんでした

おそらく誤変換があったり、誤入力があったり、そして表記の統一・揺らぎに問題がある が残されていることが多いからです。
それをなんとかするために機械的な校正機能があったらいいな 、と思っていました。
そんな中、以前の記事で触れた書籍(執筆と編集の技術 )では、校正機能を自分で盛り込む話がありました。

このような機能、あればいいな、と思っていましたが、上記リンクでの結論は現在も変わっていないので、上記書籍で作成するような環境は個人的に必要では無いと思うところもあって、その結果校正機能の機械化は放置していました

ネット上のサービスやソフトで校正機能メインのものを探してみたのですがいまいちいい感触を受けず、また、初期費用も結構するものも多くどうしたものか、と思っていたのです。

そして、ポジティブに考えて、校正もアウトプットの一環だ と考えるようにしていました。

またまた、ポメラDM200_botさん (@DM200_bot)のツイートで有用な情報を見つけました。

そうか、Wordでやればいいんだ。 

また、氏には気づきを与えていただきました。(いつもありがとうございます)

と言うことで、実践してみました。

Wordの校閲モードを利用する

小理屈野郎が使っているのはサブスクリプション版の Office 365で実際に使うソフトはWord365、PC上のものもWord365 です。

職場でのWordは2013で、ちょっと確認してみましたが、内容はWord365とほぼ変わらない感じでした。ですので、どんなバージョンのWordをお使いの方でもだいたいのことは変わらない と思います。

・Windowsパソコン上で

ポメラで出来たテキストデータをWordで開きます。

  • 「校閲」タブを選択 

  • 「エディター」を選択 

  • 修正点の項目を選択し、必要に応じて変更する(候補を挙げてくれている場合が多いです) 

  • 他の項目を修正したい場合は、必要に応じて上記を繰り返す 

と言うのが、手順になります。

設定で、条件はかなり細かく設定できます。

しかしこの条件設定が難しい です。

精度をゆるめにするとスカスカ で「これは引っかかるだろ」と思っているところを引っかけてくれないし、きつめにすると「もうちょっと忖度してよwww」というぐらい次々と引っかけてきます
ですので、いいあんばいの所を発見できるように色々な自作の文書で利用し、「手懐けるてなづける」必要があります

小理屈野郎は現在これに悪戦苦闘 しております。

以下のホームページは参考になると思いますのでリンクを張っておきます。

・Android端末の場合

AndroidのアプリとしてWordがあり、校閲タブもありますが、実装機能は非常に少なく、ほぼ使い物になりません

・ウェブサービスとして

→OfficeのインストールされているWindowsマシンの場合 

この場合はウェブのword365を起動することが出来ないようです。(PC上のソフトでやってね 、と言うことですね)

→ubuntu端末の場合 

こちらであればWordのウェブサービスを利用することが出来ます(もちろんアカウントは要ります)。
ただし校閲タブの中にはいっている機能はほぼ一緒なのですが、PC上のWordの方がうまく引っかけてくれる ような印象があります。

ウェブサービスの場合は、新機能の実装は随時行われる ようです。ユーザーが使っている機能の頻度統計もMicrosoftは取っているでしょうから今後も利用者が多いようであればうまく引っかかるようになるのでは、と思っています。

校閲の結果

校閲をかけると文章に点数を付けてくれます 。常に結構いい点数がついています。本当かいな、と思いますが、そうらしいです(笑)
良く引っかかるのが「~~事」と「~~こと」、「~~してみる」と「~~して見る」を混在させている 、という感じのものが良く引っかかります。
ひとりで執筆し、分量が5,000字ぐらいでは、あまり表記の揺れが出ないのかも知れません。
また、複数人数で一冊の著作を分担して書く、等の場合は表記の揺れが出てきそうですのでこういうときに役立つ機能として実装しているのかも知れないと考えました。

まとめ

今回は、ポメラで作成した文書を校正するべく、Microsoft WordのPC(オンプレミス;ソフトウェアなどの情報システムを、使用者が管理している施設の構内に機器を設置して運用すること)版と、ウェブ版を利用してみました。
Wordというある意味どこにでもある環境を使うことによって簡易的な校正機能を自分の執筆環境に実装できることを確認できました。
今回の記事ではWordのみを見ましたが「一太郎」でも校正機能はあるようです。お持ちの方はトライしてみるのもいいかもしれません。
校正機能利用の結果としては、小理屈野郎にとっては今のところあまり有用ではない可能性もあると考えましたが、複数人のライターで文章を作るであるとか、一人のライターで文章を作るにしても大部になる場合は、非常に有効な機能であると考えました。
今後実装される機能が向上するとさらに使い勝手が良くなると思いました。
あと、実際に人が校正してくれるサービスもあるようですが、ずっと同じ人に校正してもらうのも怖そうです。これを行うと自分の文章のスタイルが少なからず変わる可能性があるような気がするからです。ですのでこちらは、乾坤一擲の文書などどうしてもバッチリ仕上げたい文章については値段にもよりますが利用してみるのも面白いなと思いました。
 



今後もよりよいデジタル読書・ポメラ思索とともに校正機能を含め執筆環境を考えていきたいと思います。


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