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安定した仕事、潰しがきく仕事って、、何それ?美味しいの?

誰もが職業に対して、、

『安定していて、専門的なスキルを
研鑽できて、潰しがきき、
給料もそれなりの仕事、
さらに言えば
世のため人のためになる仕事をしたい❗️』

って理想を抱く、、。そんな理想的・完璧な職なんてないのに、多くの人は、難易度が高かったり情報が少ない職業等々、それに近いと誤解を招き易い職業に対して、いびつな思いや意見を持ってしまいがちのようだ。

例えば、

監査法人に勤める人は、会計士やコンサルだけど、いずれも専門的なスキルをもって、しかも安定をしていることを信じて、潰しもきくと信じて就職・転職してきたはず。しかし残念ながら、一般的には、その専門性は知られていない、というかそもそも彼らが何をしてるか知られていない。

国家公務員もそう、

一般職にしろ合格が難しいし、総合職ならなおさら難しい、そもそもある意味、学生時代に公務員試験の勉強を出来る時点で、時間的・経済的に、なかなか限られた人だけの恵まれた人だけの職業だ。しかし、一般的には、国会対応が殺人的に忙しいと言っても、若いうちの薄給を訴えても伝わらないし、恵まれている部分も確かにあるだけに、やっかみもある。

リーマンショックのとき、

恐らく初めて、Big4と言われる監査法人の全てがリストラをした。そのときリストラ対象じゃない優秀な会計士やコンサルが、こぞって監査法人に見切りをつけて事業会社への転職しようとした。

しかし、その時にとあるWebのコラムに『監査法人で法定監査しか経験していない人は潰しがきかず市場価値はない。敢えていえば、まじめで勉強熱心であることだけが唯一のウリだ』と書かれていたのを覚えている。

まあ、その当時はそのとおりだと思ったが、かなり経ってから、監査業務やそこから派生してでてくるコンサル業務を知らないのに、まあ、好き勝手書かれたものだなと思った。

最近、日経新聞で

転職を希望する20代公務員が急増しているというニュースがでて、それを題材に複数のWebメディアでコラムが掲載された。

こちらは、好き勝手というか凄い理解不足な内容が書かれてるなと思う。
FNN.jp編集部(コラムその1)は、人材紹介会社のエン・ジャパンのコメントを挟み、MONEY VOICE(コラムその2)は、Twitterのいろいろな人のコメントを引用し、それぞれ、それっぽくまとめている。

◼️コラム その1

“転職希望の20代公務員”が急増…その理由は組織への疑問にあった

FNN.jp編集部 2020年3月21日 土曜 午後5:30

転職を希望する20代公務員が急増している
転職先として多いのは外資系やベンチャー企業 
一方で、官公庁も民間企業からの中途採用を強化している
【出所】https://sp.fnn.jp/posts/00050837HDK/202003211730_FNNjpeditorsroom_HDK

◼️コラム その2

公務員の離職率急増で国力低下に警笛。定額で使われ放題の“サブスク”的働き方に疑問の声も

2020年3月16日 MONEY VOICE(まぐまぐ)

日本経済新聞が、若手を中心に転職希望の公務員が急増していることを伝えた。大手転職サイトへの公務員(国家公務員・教師や警察官などを除く地方公務員)の登録者数が前年同期(10〜12月期)と比べて22%増加し、過去最高水準になっているという。全体の登録数3〜4%増と比較すると、いかに増加率が高いかは一目瞭然だ。
【出所】https://www.mag2.com/p/money/901114

ただなぁ~

官民転職や流動が活発になっていると書かれているけど、中央省庁が公募で民間の経験者を採用する場合、実質的にはリファーラル採用的なものが多いし、そもそも中途採用を行う人事機能が弱い。そんな状況で効果的な採用ができるのか、本質的な行政改革に繋がる可能性があるのか等には、全く触れていない。

若手公務員が定額で使われ放題の“サブスク”的働き方になっていると書かれても、専門性に欠ける場合は、官民問わず使われ放題になっているのではないだろうか。専門性の欠如以外の原因としては、管理職の酷さが思い当たるが、そこにも全く触れてない。

若手公務員の仕事は潰しがきかないし、薄給だといっているが、薄給に関しては若いときだけ。若手で外資系コンサルやIT企業に行ったら、若いときは勢いで生きられるが、そのまま生き残るのはとても難しく、30歳半ばからは生き残りの努力と給料のバランスを考えると、公務員よりも優れてるかどうかは人による、、

そんなことにも全く触れてない。

公務員から外資系、IT系に転職した人がそこに定着できずに、転職を繰り返すことが多いことにも触れてない。

少し残念なコラムだ。

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