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写ルンですレンズで作る 5

写ルンですには、レンズが一枚入っています。これをほかのカメラに移植する計画です。

前回

Lマウントについて気がついたことを書きました。尚、Lマウントは、ライカスクリューマウント(LTM,L39,M39)のことです。

プロトタイプv1

前回Lマウントの詳細仕様について自分なりに分析をしました。そして今回は実際のLマウントと照らし合わせるために、3Dデータを作りました。作成ソフトはFreeCADです。FreeCADの画像を載せても視覚的に刺激が少ないので、Autodesk Fusion でレンダリングした画像をのせています。

概観

プロトタイプv1の概観の画像
概観

下がLマウントの部分です。3回転で閉まるように作りました。上の部分は、37mmのフィルタやレンズカバーが取り付けられる形になっています。完成品(未完)と同様に中空にしています。

37mm部

プロトタイプv1の上の部分の画像
37mm部

37mmの部分のピッチは、0.5mm説と0.75mm説とinch単位説があります。今回は0.5mmで作りました。3Dプリンターでプリント(外注)したものが届いたら、この説が正しいか検証します。ここの部分は4回転できるようにしました。僕の持っているレンズが全て4回転できる構造になっていたので、この回転数にしています。

Lマウント部

プロトタイプv1の下の部分の画像
Lマウント部

まず、「ふち」の部分(上図の左箇所)には、おまけ程度の返しをつけました。自分の持っているレンズには全て返しがある構造だったので、採用しました。しかし、実際のライツカメラに返しが干渉するなら、この構造を無くします。ネットに落ちている写真を見てこれから分析します。
次に、ねじの部分は確実に最後まで回せないといけません。ねじのぐるぐる回る部分と平面の部分は本来鋭角に交わるはずですが、3Dプリンタで印刷するときにその構造が維持できない可能性があります。そのため、下図のように凹みをつけてねじのぐるぐる部と平面部の交わる場所をずらしました。ただし凹みの直径とねじの外径の差を小さくしたので3dプリンタで再現できないかもしれません。印刷したものが届いたら確認します。

終わりに

  • 今回初めてCADを触りました。時間はかかりましたが、想像していたものを作ることができました。ここに来てやっと、この計画が成功する道筋が見えてきました。

  • 学生はAutodesk Fusionを無料でほぼ全機能使えます。今回は本来有料のクラウドレンダリングをバシバシ使いました。

  • 使い終わった写ルンですが足りていません。鋭意作成中ですが、写ルンですはフィルムカメラなので、デジカメ(広義)みたいに気軽に撮るのは心理的に無理…

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