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ECサイトでコンテンツマーケティングに取り組む際に重要な5つのポイント

こんにちは、東京のIT企業でマーケティングのお仕事をしながら、兼業で手元供養品の製造・販売を手がける「未来創想」という地方の中小企業でネット通販(以下EC)運営のお手伝いをしている先山(@koou0506)と申します。

noteでは実践を元にした地方中小企業のEC運営ノウハウをお伝えしています。今回はEC事業において、コンテンツマーケティングに取り組む際に押さえておきたい、重要なポイントを5つご紹介いたします。

未来創想様でどのような取り組みをしているのかは、下記記事でまとめておりますので、もし良ければご覧ください!

※1:本記事の公開にあたっては、「未来創想」様のご了承を得た上で公開させていただいております。ご了承いただき本当にありがとうございます。

※2:本記事内でのコンテンツマーケティングとは、SEOを考慮し記事型のコンテンツを作成し、Google検索結果で上位表示させ、見込み客をサイトに集客し、売上を獲得することを指します

ポイント①
いきなりターゲットキーワードを決めない。
まずは、サイトの全体設計から始める。

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1番重要かつ、やっていない人が多いと感じるのがこの「サイトの全体設計から始める」ということです。

皆さん「コンテンツマーケティングを行う際に、とりあえずサイトに関係しそうなキーワードを洗い出し、検索ボリュームの大きいキーワードから、コンテンツ作成を始める」こんな形でコンテンツマーケティングを実施していないでしょうか?

ECサイトにおけるコンテンツマーケティングの失敗でありがちなのが、新しく作成したコンテンツで順位が上がったのはいいが、実は元々はECサイトの既存ページが上位表示されていたキーワードであり、ランディングページが変わることにより逆に売上が下がるパターンです(勝手に自爆していくサイトを度々見かけます笑)。

コンテンツマーケティングだけを外注していたり、SEOに関する基本知識がないまま、とりあえずコンテンツ作りを始めてしまうと起こりうるので注意しましょう。

このような失敗を避けるために、ECサイトでコンテンツマーケティングを行う際に、まず最初にやらなければいけないのが、ECサイトの既存ページも含めたサイトの全体設計(サイトのどのページでどのキーワードを狙うのか)を行うことです。

基本的には商品の売り場であるECサイトに直接集客した方がCVRは高くなるため、ECサイトで狙うことのできるキーワードはECサイトで、ECサイトでは集客の難しいキーワードは記事コンテンツで、といったようにキーワードに合わせて、どのようなページでどのターゲットキーワードを取りにいくのか全体設計を行うことが非常に重要です。

参考:全体設計のイメージ(紹介用に簡略化、中身はイメージです)

画像用素材|002-ECサイトでコンテンツマーケティングに取り組む際に重要な5つのポイント-Google-スプレッドシート

コンテンツマーケティングは、リスティング広告と違い、Googleに表示(インデックス)されるページを自身で決めることはできませんが、サイト全体の設計を行うことで、限りなく上記の失敗は防ぐことができます。

ECにおけるコンテンツマーケティングに関しては、検索結果で上位表示させることはもちろん大事ですが、適切なページで上位表示をさせることが、売上を上げるためには非常に重要です。


ポイント②
1ページ1キーワードでターゲットキーワードを決める

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サイト全体の設計を行いながら、実際にサイト内のどのページで、どのキーワードを狙うのかを決めていきます。

いきなりターゲットキーワードを決めて、コンテンツ作成を始める際との大きな違いが、「ターゲットキーワードを決める時点で、サイト全体のどのページで、そのターゲットキーワードを狙うのか、狙うページも決めている点」です。

「ターゲットキーワード」と「そのターゲットキーワードを狙うページ」をセットで決めていくことで、ポイント①で記載したような、「想定していたページと違うページがインデックスされてしまい逆に売上が落ちる」「同じキーワードを複数のページで対策してしまい無駄にリソースを使ってしまった」といったような失敗を防ぎます。

ターゲットキーワードを決めていく際は、ショップの強み・ユーザーニーズ・ページの役割等を踏まえ、原則「1ページ1キーワード」でサイト全体でターゲットキーワードが重複しないように決めていきます。

※コンテンツにボリュームを持たせ、1つのページで複数のキーワードを狙う場合などもありますが、今回は基本的な考え方として「1ページ1キーワード 」と記載しています

ポイント③
実際に検索されているキーワードをターゲットキーワードにする

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当たり前に思えて意外とできていないのがこれ。

特に、社内の人達だけでターゲットキーワードを考える際に起こりがちなのが、自分達が普段使っている社内用語や業界用語をターゲットキーワードにしてしまうということ。

検索を行うのは社内・業界に詳しい方ではなく一般の方々なので、一般の方々が使う言葉(キーワード)に直してターゲットキーワードは決めていきましょう。

本記事でご紹介しているのは、SEOを意識し検索結果で上位表示を狙うことで、サイトへの流入増加→売上増加を狙うコンテンツマーケティングです。

全く検索されていないキーワードをターゲットキーワードにしても、検索している人がいなければ、サイトへの集客にはつながりません

ターゲットキーワードを決めていく際は、キーワードプランナー等のツールを活用し、実際に検索ニーズがあるのか(検索されている言葉なのか)、事前にチェックしましょう。


ポイント④
売上につながるキーワードをターゲットキーワードにする

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ECサイトにおいて、コンテンツマーケティングを行う目的は売上UPです。集客できたとしても、売上につながらなければ意味がありません。

それでは、どのようにして売上に繋がるキーワードを見つければ良いのでしょうか?

売上につながるキーワードを見つける手取り早い方法は、リスティング広告を出稿してみることです。

リスティング広告は出稿してすぐに結果が見えるので、リスティング広告でキーワードの検証をしつつ、成果の良いキーワードはコンテンツマーケテイングで注力する流れを作ると、成果の出やすいキーワードに注力でき、限られたリソースで効率良く、コンテンツの作成を進めることができます。


ポイント⑤
ターゲットキーワード(検索意図)に合わせてコンテンツを作成する

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ターゲットキーワードを決め、いざコンテンツを作成する際に1番重視すべきなのが、ターゲットキーワード(検索意図)に合わせてコンテンツを作成するということです。

日々Googleのアップデートもあり細かいテクニック的な部分を意識するのも大事ですが、1番大事なのはターゲットキーワード(検索意図)に合わせて、コンテンツを作成することです。

ここがきちんとできていれば、細かいテクニックの部分で不十分な部分があっても、きちんと検索結果で上位は獲得できます(未来創想のサイトも数々のアップデートを乗り越えてきました)。

検索意図を掴む方法としては、「検索結果上位に上がってきているコンテンツの中身を分析する」「検索キーワードのサジェストを見る」「周りの人にヒアリングしてみる」といったことが挙げられます。

これらを実施することで、そのキーワードで検索する人がどういった情報を欲しているのか、またGoogleがどのように解釈しているのか見えてきます。

細かいテクニックは置いておき、まずは純粋に「そのキーワードで検索する人がどのような情報を求めているのか」という部分に向き合ってコンテンツ作りをしていくのが重要です。


いかがでしたでしょうか?


コンテンツマーケティングは成果が出るまでに時間がかかりますが、積み重なると大きな力となり、安定的なサイトへの集客・売上に貢献してくれます。

商材によって取り組みやすさはありますが、ECに取り組んでいく際にはぜひ検討したい施策の1つです。

今後も実戦に基づく地方中小企業のリアルなEC運営に関するノウハウ等、発信していければと思いますので、もし良ければ「いいね」や「フォロー」をお願いします!(皆様の応援が励みになります!)

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コンテンツマーケティングおすすめ書籍のご紹介

おまけでコンテンツマーケティングを学んでいく際に参考になる本をご紹介します。「コンテンツマーケティングに挑戦しよう!」という方は是非ご参考にしていただけると嬉しいです!

■沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲

検索順位が急激に低下し、経営危機に瀕したオーダー家具の販売会社「マツオカ」のWebサイトで行われる、各施策やそのプロセスがマンガ形式で学べる一冊。

マンガの合間で解説があり、マンガで概要を掴みながら、解説で詳細を学ぶことができ、理解しやすいです。

登場キャラクターが濃いです(笑)

■いちばんやさしいコンテンツマーケティングの教本

初めてのジャンルを学ぶ際に個人的にお世話になることの多い、「いちばんやさしい」シリーズ。

コンテンツマーケティングの考え方から、コンテンツ設計の仕方まで説明されており、まさに初めて学ぶ導入の本としてふさわしい一冊。

図解も多くあり、非常に読みやすいです。


その他のおすすめ書籍もこちらの記事でご紹介しております。


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