パラダイムシフトを考える
パラダイムシフトとは
書籍「7つの習慣」を読んでいると、最初に出てくるのが「パラダイムシフト」です。
Wikipediaには、以下のように定義されています。
パラダイムとは、「ある時代のものの見方・考え方を支配する認識の枠組み」のことで、言葉を言い換えると、先入観・固定観念ということです。
7つの習慣の中では、私たちが持っている「パラダイム」について、次のように書かれています。
パラダイムは「心理的フィルター」
誰もが自分のパラダイムを通してしか世界を見ることはできません。
私たちは「無意識のうちに偏ったものの見方をしてしまっている」というアンコンシャス・バイアスの概念にも通じることだと思います。
私たちが「難しい・それは不可能」と思っていることは、現在の自分のパラダイムの枠内においては難しい・不可能、と理解すべきなのだと思います。
逆に、自分のパラダイムに合った事象はフィルターを通りやすい、ということなのだと思います。
時代の最先端にいた偉人たちも、上手くパラダイムシフトできていなかった
パラダイムシフトの難しさを象徴するような逸話もいくつか残されています。
パラダイムシフトとは、ゲームのルールがすっかり変わってしまうことなので、過去の成功体験が通用しなくなる良い例なのだと思います。
パラダイムシフトで実現した低価格な地雷除去装置
これもパラダイムシフトだと思うのですが、費用を100分の1に抑えて地雷除去をできるようにしたデザイナーがいます。
重機を使って、爆発しないように地雷を取り除いていくと、地雷1基を撤去するために1200ドルかかるそうです。
ですが、地雷を爆発させてしまえばいい、と考えると、地雷1基あたり12ドル程度で除去できるようになりました。材料には竹を使っていて簡単に組み立てもできますし、難しい技術は使われていません。
多くの人は「コストを100分の1にするような地雷除去装置を作ろう」と考えると、「難しい・そんなの無理」と思ってしまい、その世界から抜け出すのは簡単なことではなさそうです。
自分の考え方を変えるのには勇気がいりますし、過去の自分に引きずられてしまいがちです。それでも、自分は現状のパラダイムの中で生きている、ということを忘れずにいたいと思いました。
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